学生住宅不足に対応─アイントホーフェンで5400戸建設計画
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大規模な学生住宅建設へ
アイントホーフェン(Eindhoven)市は、今後約8年間でおよそ5400戸の学生向け住宅を建設する計画を発表した。この計画は長年続く学生住宅不足の解消を目的としており、オランダでも最大級の学生住宅拡張プロジェクトの一つとなる見込みである。
アイントホーフェンでは近年学生数が増加しており、多くの学生が部屋を見つけられない状況が続いている。専門家は、対策を取らなければ今後さらに住宅不足が深刻化する可能性があると指摘している。
今回の計画が実現すれば、約8年以内に学生住宅不足を解消できる可能性があるとされている。
市・大学・住宅団体が共同で実施
このプロジェクトには複数の機関が参加している。
アイントホーフェン市
アイントホーフェン工科大学(TU/e)
フォンティス応用科学大学(Fontys)
住宅公社Woonbedrijf
学生住宅運営団体Vestide
学生住宅財団SSH
これらの機関は計画を共同で実施するため、基本合意書に署名した。
複数の建設予定地
すでにいくつかの建設候補地が決まっている。主な計画は次の通りである。
Dorgelolaan:約1000戸
旧VGZビル(駅近く):約130戸
TU/eキャンパス「Hondsheuvels」:約750戸
Máxima地区:約500戸
さらに追加計画として、
Section C:250〜400戸
De Caai(市中心部):約250戸
Rachelsmolenキャンパス付近:約350戸
などが検討されている。また他の土地所有者や近隣住民との協議も進められており、将来的にさらに建設地が増える可能性もある。
学生住宅不足は深刻
現在、アイントホーフェンでは数千人の学生が適切な住居を見つけられていない。アイントホーフェン工科大学は、学生住宅の確保はブレインポート地域で人材を引き付けるうえで不可欠だと指摘している。
フォンティス大学も、学生は「学ぶためだけでなく、住み続けたいと思える都市」であることが重要だとしている。
半導体産業の人材確保が背景
アイントホーフェン周辺のブレインポート地域では、半導体産業の急成長により高度人材の需要が高まっている。
そのため新しい学生住宅では、地域企業にとって重要な人材とされる修士課程の学生が優先される場合もある。
自宅の部屋貸しも推進
アイントホーフェンでは、住民が自宅の一部屋を学生に貸す場合、所有者が同居していれば許可を取る必要がない。これは学生住宅を迅速に増やすための措置である。
学生住宅の家賃
アイントホーフェンの学生住宅の家賃は、
学生部屋:月500〜620ユーロ程度
ワンルーム(スタジオ):約700〜1000ユーロ以上
とされており、立地や物件タイプによって大きく変わる。
【補足情報】ブレインポート地域はASMLなどの半導体企業が集まるヨーロッパ有数のハイテク拠点であり、世界中から学生や研究者が集まっている。オランダでは大学都市で学生住宅不足が深刻化しており、アムステルダム、ユトレヒト、デルフトなどでも同様の問題が指摘されている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




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