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家庭でのガス使用量が25%減少 エアコン暖房が急増
経済

家庭でのガス使用量が25%減少 エアコン暖房が急増

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家庭でのガス使用量が大幅に減少

オランダの家庭におけるガス消費量が、過去5年間で約25%減少したことが、オランダ企業庁(RVO)の最新データで明らかになりました。この減少の背景には、エネルギー効率の向上、持続可能な暖房システムの導入、住宅の断熱強化があるとされています。この調査結果は、建築環境におけるエネルギー使用状況や省エネ対策を記録する年次報告書の一環として発表されました。今年の報告書では、エネルギー消費のトレンドに加えて電気自動車(EV)の普及状況にも注目が集まっています。

2020年には、オランダの家庭で年間平均1,381㎥のガスを消費していましたが、2024年には1,040㎥まで減少。これは約24.7%の減少となります。特に南部のLimburgでは、ガス使用量が28.2%減少し、全国で最も大きな減少率を記録しました。その他にも、Drenthe(27.6%減)Gelderland(26.7%減)など、全国的に消費量が減少しています。

代替にエアコンの利用が増加

ガス使用量の減少には、エアコンを暖房として利用する家庭の増加が大きく影響しています。オランダでは近年、暖房費を抑えるためにエアコンを導入する家庭が急増しており、特にLimburgでは28%の家庭がエアコンを暖房に使用しています。これは、他の州の7~17%と比較しても非常に高い割合です。エネルギー専門家のヨリス・ケルコフ(Joris Kerkhof)氏によると、ガス価格の高騰がこのトレンドを後押ししています。2021年には1㎥あたり0.80ユーロだったガス料金が、2024年には1.30ユーロに上昇し、約63%の値上がりとなりました。「エアコン暖房を利用すれば、1日あたり2.83ユーロの節約になり、年間では500ユーロ以上のコスト削減が可能です。」(ケルコフ氏)

ガス消費の地域差

地域によってガス消費量にはばらつきがあります。

・ガス消費量が最も多いのはDrenthe(2024年の平均1,160㎥、2020年は1,603㎥)
・最も少ないのはFlevolandとNoord-Holland(1,000㎥程度)

Drentheのような農村部では、一戸建てや広い家が多く、暖房に必要なエネルギーが多いため、都市部よりガス消費量が高い傾向にあります。また、1,000㎥未満のガス消費家庭の割合も増加しており、2020年には25%だったのが、2024年には40%超にまで増えました。特にDrentheでは、この割合が16.8%(2020年)→ 38.6%(2024年)と、倍以上に増加しています。

電気自動車とエネルギーの変化

家庭のエネルギー使用の変化は、暖房だけでなくEVの普及にも表れています。

・2024年9月時点で家庭用のEV充電ポイントは約60.4万基(2016年は6.3万基)
・2023年のEV充電による電力消費は約3ペタジュール(家庭用電力消費全体の4%)

EVの普及と充電設備の増加は、オランダの家庭におけるエネルギー利用の変革をさらに加速させています。

エアコン暖房はコスト面でメリットがある一方で、冷媒の環境負荷が懸念されています。ケルコフ氏は、「エアコンの冷媒が大気中に放出されると、環境に悪影響を及ぼす可能性があります。消費者はこうした環境負荷も考慮する必要があります。」と指摘しています。今後、オランダではさらなる断熱強化や再生可能エネルギーの利用拡大が求められ、持続可能なエネルギー移行の取り組みが一層進むとみられています。

参考

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