39㎡で月額2,645ユーロ オランダ家主の違反横行が明らかに
📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/070425-1)からの移行アーカイブです。
Funda掲載の60件超で家賃違反
オランダの住宅検索サイトFundaに掲載された物件をRTL Nieuwsが調査したところ、規制された家賃の上限を大きく超える物件が60件以上見つかった。調査はランダムな1日を対象に行われており、違反の実態は氷山の一角と見られる。
一例
・ハーグ
39㎡の物件が月額2,645ユーロ
・アーネム
53㎡で1,600ユーロ
・アルメレ
35㎡で1,635ユーロ
これらは本来、規定のポイント制度に基づけば最大でも1,165ユーロ以下のはずだという。
中間賃貸層の価格抑制が狙い
2024年7月に施行された「Affordable Rent Act(アフォーダブル・レント法)」は、これまで社会住宅(ソーシャルハウジング)にしか適用されなかったポイント制度を、中間層向け賃貸住宅にも拡大した。
・ポイントが144〜186点の物件は、「中間賃貸」と分類
・上限家賃は879〜1,165ユーロに制限される
・ポイントは広さ、設備、エネルギー効率などで算出される
「数百ユーロ高いのが当たり前」
Steenvlinder社の賃貸担当Erik Visser氏は、実際の現場でも「狭い物件や設備の乏しい住宅に過剰な家賃が課されている」「この法律の施行以降、私たちは多数の“高すぎる家賃”物件を目にしてきた」と語る。
Woonbond(オランダ全国借主組織)のMatthijs ten Broeke氏も、家主側の強気姿勢を「住宅不足が深刻な限り、家主は強気に出る。払える人がいるから成立してしまう」と批判する。
「家賃査定委員会に相談を」
借主が「家賃が高すぎる」と感じた場合、「家賃査定委員会(Huurcommissie)」に申し立てを行うことができる。この制度は公正な家賃の判断を下す行政機関であり、法律施行後すでに50件以上で借主に有利な判決が出ている。
委員会への申請をためらう借主たち
しかしWoonbondによれば、実際には多くの借主が申し立てをためらっているという。
理由は以下の通り
・家主との関係悪化への懸念
・契約上の立場が弱い
(口約束・更新拒否など)
Woonbondは「それでも勇気を持って申し立てをすべきだ。正式な判断を得れば立場が強くなる」とアドバイスしている
根本的解決には「住宅供給の拡大」
Woonbondは最終的な解決策として、「アフォーダブル住宅の供給を大幅に増やすことが唯一の道」と明言している。家賃規制の取り締まりと並行して、建設・許可・用地活用の加速が急務とされている。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




/s3/static.nrc.nl/wp-content/uploads/2026/04/28143411/280426ECO_2033361310_conservatrix.jpg)