オランダ上場企業で女性役員急増―新規登用の38%が女性に
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女性役員の登用、5ポイント増
オランダ上場企業における女性役員の数が、この1年で着実に増加している。Mijntje Lückerath教授が作成する年次調査「Female Board Index」によれば、2025年に新たに任命された取締役および監査役のうち、37人が女性であり、全体の38%を占めた。これは前年の33%から5ポイントの増加となる。
この増加の背景には、2022年1月から施行されている上場企業の監査役に対する性別クオータ制度がある。法律では、「監査役会には最低でも3分の1が女性、かつ3分の1が男性であること」が義務付けられており、現在82社中70社がこの基準を達成している。
取締役よりも監査役で登用が進む
今回新たに任命された取締役34名のうち9名が女性、監査役63名のうち28名が女性だった。Lückerath教授はこの違いについて、「取締役は通常、社内からの昇進が多く、候補者プールが限られている。一方、監査役は社外からの登用が主で、より多様な候補者が存在する」と説明している。
経営陣(取締役)と監査役会の両方で女性が3割以上を占める企業は、現在17社にのぼる。中でもWolters Kluwerおよびテクノロジー企業Hydratecは、いずれも女性役員比率が60%とトップ。続いてABN Amroが53%で3位につけている。
米国法の影響も限定的
一方、ASMLやPhilipsといった企業は、米国政府との契約を持つ企業に対する多様性推進制限(トランプ前政権による法改正)を受け、社内の多様性規定を撤廃した。
しかし、Lückerath教授は「こうした動きは企業の実際の多様性指標にはほとんど影響していない」と述べ、「多くの企業が自発的に多様性の向上に取り組んでいる」と評価している。
今後も着実な増加が見込まれる
教授は今後の見通しについて、「特に取締役における女性登用は今後も緩やかに増えていく」と語る。監査役に関してはすでに好調な傾向が続いており、制度と企業側の意識改革が相まって、オランダの取締役会の多様性は着実に進んでいる。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




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