米クラウドに頼らない唯一の自治体の独自方針が注目集める
📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/050625-3)からの移行アーカイブです。
米国クラウド依存の中で異彩を放つ
オランダ国内で、政府や自治体のほぼすべてがMicrosoftなどのアメリカ系クラウドサービスを利用する中、唯一例外が存在。その自治体は、南ホラント州のハルディンクスフェルト=ヒーセンダム(Hardinxveld-Giessendam)。現地メディアRijnmondによると、同自治体は一切の米クラウドインフラを使用せず、独自のシステムで自治体運営を行っていることが判明。
政府機関の7割が米クラウドに依存
公共放送NOSの調査によれば、オランダの政府・公共・重要インフラに関わる1,722のウェブサイトが米国のクラウドサービスに依存しているとのこと。
具体的には以下のような機関が含まれる:
・15省庁のうち9省庁
・全12州政府
・下院(Tweede Kamer)
・国家警察
・オランダ銀行
・危機対応ポータル Crisis.nl
米国が制御権を持つことはリスク
ICT専門家のBert Hubert氏はNOSに対して、「米国政府が最終的な制御権を持っている。それは、米国と対立する状況になった場合、非常に深刻なリスクとなる」と語っている。
技術的には、米国からの命令で簡単にデータへのアクセス遮断や操作が可能であり、例えば国際刑事裁判所(ICC)の主任検察官のメールアカウントが停止された事例も、その懸念を裏付けるものだと指摘されている。
トランプ再登場への不安も背景に
特に懸念が高まったのは、ドナルド・トランプ氏の再選後。一部の専門家は、政権が米クラウド企業に圧力をかけ、政治的・法的影響力を行使する可能性を警戒している。
一石を投じる存在
ハルディンクスフェルト=ヒーセンダムの方針は、今後のオランダ国内におけるデジタル主権・情報セキュリティのあり方に大きな議論を呼ぶ可能性がある。他の自治体にも、この「自国クラウド回帰」の流れが波及するか注目される。
情報源: HARRO LIFE (legacy)

/s3/static.nrc.nl/wp-content/uploads/2026/04/16104429/230426WET_2032010533_1-1.jpg)



