リサイクル率低迷でペットボトル・缶のデポジット増額へ
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ペットボトル・缶のデポジット増額
オランダでペットボトルや缶の回収を担うVerpact財団は、近くデポジット(預かり金)を現在の€0.15から€0.20に引き上げるよう命じられる見通しだ。これは、回収率の低迷を受けた環境・交通監視局(ILT)による措置とされる。
この情報は、De Telegraaf紙が報じたもので、現行の回収率は77%にとどまり、法的目標の90%を大きく下回っていることが背景にある。
未払いデポジットは5億ユーロ超
Verpactによれば、消費者がペットボトルや缶を返却しなかったことにより、約5億200万ユーロ(約850億円相当)のデポジットが支払われていないという。つまり、それだけの金額が消費者に返金されず財団側に残っている状態だ。
昨年だけでも、未払いデポジットは1億3200万ユーロに上り、過去数年間では経済的損失が3億7400万ユーロに達するとILTは報告している。
Verpactは「逆効果」として反対
Verpactのディレクター、Hester Klein Lankhorst氏は、デポジット増額案に対し強く反対の姿勢を示している。「返却額を上げても効果は限定的という調査結果が出ている。消費者が求めているのは“お金”ではなく、“利便性”だ」とコメント。
さらに、デポジットが増えれば詐欺のリスクや店舗でのトラブルが増える可能性も懸念している。「すでに返却時のいざこざが起きており、額が上がればさらに悪化するだろう」と語った。
「巨額を溜め込んでいる」は誤解?
Lankhorst氏は、「Verpactが数百万ユーロを“溜め込んでいる”というのは事実ではない」と反論。ただし、De Telegraaf紙は未払い額に関するデータはVerpact自身が公表したものだとして、発言に疑問を呈している。
Verpact側は、残った資金の一部を使って522カ所の返却拠点を新設したと説明しており、「資金は再投資されている」として“蓄財”の意図を否定している。
今後の焦点
オランダ政府は、EUの環境目標達成に向けてリサイクル率を高める必要がある。一方で、Verpactの指摘する「利便性の向上こそがカギ」という視点も重要だ。
今後、消費者の行動変化・返却インフラの整備・詐欺防止策のバランスをどう取っていくかが問われることになる。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




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