ロッテルダム港、ドローン監視を強化へ―低空空域の規制整備
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ドローン活動への警戒強化
ロッテルダム港は、2026年以降港湾空域のドローン監視体制を大幅に強化する方針を明らかにした。1月30日に開催された年間報告会にて、港湾長のルネ・デ・フリース(René de Vries)氏が「欧州全体で無許可のドローン飛行が問題となっており、我々も対策を強化せねばならない」と述べた。
第一段階として港湾内の低空空域におけるドローン登録制度、飛行許可、および運用ポリシーの整備を開始。港の空域における監視と制御の権限を強化していく。
安全保障と地政学リスクへの備え
デ・フリース氏は、バルト海での海底インフラに関する事件や欧州各地での重要施設上空における不審ドローン飛行を例に挙げ、こう強調した。
「ロッテルダム港において、物理的・サイバー的なセキュリティ確保は不可欠だ。地政学的な変化が続く今、レジリエンスを強化し続けなければならない」
その一環として、港湾局は脅威の有無を識別可能なドローン検知システムに投資しており、最終的にはドローンや無人航空機を含む統合型航空交通管理システムの構築を目指すという。「複雑な取り組みであり、数年単位の時間が必要だ」と述べている。
死傷事故も考慮
2025年には港内での海上衝突事故が前年比148件から106件へと大幅に減少し、海上安全指数(Nautical Safety Index)も6.1から7.8へと上昇した。
しかし、港湾内での非海事労働事故により3名が死亡する事案もあり、デ・フリース氏は「直接の管轄外ではあるが、極めて重大な影響をもたらす」と語った。
エラスムス橋に新たな速度制限
港湾当局は2026年4月1日から、エラスムス橋付近の船舶に新たな速度制限を導入する。具体的には:
橋の直近区域
時速20キロに制限
周辺エリア
時速50キロに制限
この措置は過去の事故を受けたオランダ安全委員会(OVV)の勧告に基づくもので、これまで運行速度に制限がなかったニューマース川(Nieuwe Maas)での安全性を高める狙いがある。
大型船は微減、内陸船は増加
2025年のロッテルダム港の利用実績は以下の通り:
外航船(大型船)
27,617隻 → 27,384隻へ微減
内航船(河川・内陸用)
91,356隻 → 93,680隻へ増加
港湾活動は全体として安定しているものの、安全・セキュリティ面での新たな課題が浮上しており、それへの対応が今後の焦点となる。
情報源: HARRO LIFE (legacy)

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