オランダの労働者、2025年も賃金上昇が継続 労働力不足が影響
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オランダの賃金上昇、2025年も継続へ
オランダでは労働力不足が続いているため、2025年も賃金の大幅な上昇が予想されています。転職時の給与アップも見込まれ、2024年1月時点でも賃金の増加傾向は衰えていません。この賃金上昇の背景には、労働市場の逼迫(人手不足)や労働組合の強い賃上げ要求といった要因があります。ただし、多くの企業はすでに従業員の購買力低下を補填しており、コスト上昇や経済状況の悪化を考慮して慎重な姿勢を示す企業も増えています。
2025年の賃上げ予測
オランダの大手金融機関RaboResearchの経済学者によると、2025年の労働協約(cao)に基づく賃上げ率は5.9%、2026年は4.8%と予測されています。この上昇率は依然として高いものの、インフレが続くため実質賃金の上昇が安定するのは2025年末頃になると指摘されています。
2024年1月の賃上げ動向
オランダの雇用主団体AWVNによると、
・2024年1月の平均賃上げ率は4.5%
・7件の労働協約(cao)が締結され、約2万人の労働者が対象
特にホスピタリティ業界(飲食・宿泊)、建設、卸売業、ビジネスサービス、教育、輸送業などで最も高い賃上げが記録されました。
AWVNの広報担当者は、「賃金上昇のペースはやや鈍化しているが、依然として4%前後を維持している」とコメント。これはインフレ率より高い水準ですが、企業のコスト負担増加が競争力に影響を与えるため、業種ごとに慎重な対応が求められると指摘しています。
賃上げとインフレの関係
オランダ中央統計局(CBS)のデータによると、
・2024年の消費者物価指数(CPI)は前年より3.3%上昇
・2024年1月のインフレ率も3.3%
AWVNは、「労働市場の逼迫や酒税・燃料税の引き上げがインフレ要因だが、賃金上昇も物価上昇に大きく影響を与えている」と分析しています。
一方で、オランダ最大の労働組合FNVは、7%の賃上げ要求を維持。
・企業の利益は過去数年間で大幅に増加しており、さらなる賃上げの余地がある
・労働者の購買力を確保するため、強い賃上げ要求を継続する
と主張しています。政府や企業側は、コスト上昇による競争力の低下を懸念しつつも、労働市場の逼迫が続く限り、今後も賃金上昇は続く可能性が高いと見られています。
情報源: HARRO LIFE (legacy)




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