アムステルダム国立戦争記念碑にまたも落書き――ダム広場を警察が封鎖
黄と青のスプレーに骸骨の絵、背景や時刻は依然不明
アムステルダムのダム広場に立つ国立戦争記念碑が、また落書きの被害を受けた。黄色と青色のスプレーで複数の文字が描かれ、骸骨の絵まで刻まれていたことがライブウェブカメラの映像や現地写真で確認されている。行為がいつ行われたか、また誰が・何の目的で行ったかは現時点で不明だ。警察は現場を規制線で封鎖し、記念碑周辺に警官を配置。午前中は電話取材にも応じなかった。
追悼記念日直後の衝撃
この記念碑は、第二次世界大戦の犠牲者を悼む5月4日の戦没者追悼記念日にも「genocide(ジェノサイド)」とスプレーで書かれていたことが明らかになっている。オランダ全土が静粛に故人を悼む最も重要な追悼の日に、国を代表するモニュメントが標的にされたことは、社会に強い衝撃を与えた。今回の落書きはその直後に発覚しており、記念碑への敵対的行為が短期間に相次いでいる状況だ。
裁判所は「社会的に許容できない」と断言
前例となっているのが、昨年8月の親パレスチナデモの際に同記念碑に塗料が吹きつけられた事件だ。この件を審理した裁判所は約3週間前、当該行為を「社会的に許容できず、不相応(maatschappelijk onacceptabel en disproportioneel)」と判断した。被告側は政治的メッセージの表現だと主張したが、裁判官は「そのためにこの記念碑は作られていない」と明確に退けた。政治的主張であることを理由に違法性が免除されるわけではない、という司法の姿勢が示された形だ。
在蘭日本人にとっての意味
国立戦争記念碑はオランダの公式行事や王室の式典にも使われる、国民的なシンボルである。ダム広場はアムステルダム観光の中心地でもあり、在蘭日本人が訪れる機会も多い場所だ。警察による封鎖が続く間は広場周辺のアクセスに影響が出る可能性もある。それ以上に、繰り返される冒涜行為が「表現の自由」と「公共の記憶への敬意」という普遍的な問いをオランダ社会に突きつけている。司法が一定の線引きを示した今、社会全体がこの問いにどう向き合うかが問われている。
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情報源: NOS Algemeen



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