四日間行進祭に影落とす暴力事件――ナイメーヘンで警備が大幅強化
警備員暴行・少女暴行・銃撃死亡と相次いだ事件の全容
毎年夏に開催されるナイメーヘンの四日間行進祭(Vierdaagse)は、世界最大規模のウォーキングイベントとして知られ、国内外から数十万人もの参加者・観客が訪れる。しかし今年は祝祭ムードに暗い影を落とす出来事が相次ぎ、当局の対応が注目を集めた。
警備員暴行事件——10代2人が自首
最初に報じられた事件は、火曜から水曜にかけての深夜、ナイメーヘン中央駅前の広場(Stationsplein)にある自転車駐輪場で発生した。警備員が複数人に取り囲まれ、殴る蹴るの暴行を受けて重傷を負った。警察は関与者を少なくとも4人と見て、顔をぼかした写真を公開。「1週間以内に自首しなければ顔写真を公開する」と警告したところ、10代の少年2人が自ら出頭した。2人の写真はその後、当局のサイトから削除されている。暴行に至った経緯については詳細が明かされていない。
同週末には別の事件も発生。土曜夜にはモーレンストラート(Molenstraat)で10代4人と19歳の若者が少女への暴行容疑で逮捕されたほか、ブルーマーストラート(Bloemerstraat)の路上カフェでは椅子やテーブルが投げ込まれる乱闘騒ぎが起きた。さらに水曜には別のロッテルダム出身の18歳男性が、別の男性を暴行した疑いで逮捕されている。
銃撃による死者も——祭りとの関連は否定
一連の事件の中でとりわけ深刻だったのが、火曜夜に祭り会場近くのフラーフスウェフ(Graafsweg)で起きた銃撃事件だ。ロッテルダム出身の18歳男性が銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡した。救急隊員やドクターヘリのクルーが蘇生を試みたが、命を救うことはできなかった。別の18歳男性が関連を疑われ逮捕されている。警察は「Vierdaagseとの直接的な関連はない」との見解を示しているが、会場のすぐそばで起きた事件だけに、地元への衝撃は大きかった。
市当局が緊急の警備強化策を発動
一連の事態を受け、ナイメーヘン市当局は対応策を速やかに打ち出した。まず祭り会場への入場者数を制限し、混雑による群集リスクを引き下げた。加えて警察による予防的な所持品検査(stop-and-search)の実施を新たに認可。危険物の持ち込み抑止を図ることで、残りの会期を安全に乗り切ることを目指した。
在蘭日本人の中にも、Vierdaagseを観戦・参加した経験を持つ人は少なくないだろう。今回の出来事は、大規模なイベントが開催される際の群集管理や治安維持の難しさを改めて浮き彫りにした。祭り自体との直接のつながりが薄い事件も含まれているものの、当局が即座に具体的な措置を講じた点は、オランダの公共安全への対応能力を示すものとも言える。来年以降の開催に向けて、警備体制のさらなる見直しが議論されることになりそうだ。
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情報源: DutchNews



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