EV車でバカンスへ——電気自動車で国境を越えるオランダ人が急増
急速充電ネットワーク大手Fastnedのデータが示す、旅のスタイルの変化
夏のバカンスシーズン、オランダ人の旅のスタイルに変化が起きている。ガソリン車に代わり、電気自動車(EV)を乗り回して国境を越える人々が目に見えて増加しているのだ。急速充電ネットワークを運営するFastned社のデータが、その潮流を数字で裏付けた。
海外充電セッションが前年比50%増
Fastnedによると、7月の最初の3週間における海外充電ステーションでのオランダ人の充電セッション数は、前年同期比で約50%増加した。同社はオランダ国内にとどまらず、ドイツ、ベルギー、フランス、イギリスなどヨーロッパ各地に急速充電ステーションを展開しており、今回のデータはそれら海外拠点での利用実績を集計したものだ。50%という伸び率は単なる微増ではなく、EV旅行が一部の先進的なユーザーの習慣から、より広い層へと浸透しつつあることを示している。
充電インフラの整備が「安心感」を生む
EV旅行普及の背景には、充電インフラの着実な拡充がある。かつては「遠出すると充電できないのでは」という不安がEVオーナーの長距離旅行をためらわせていたが、ヨーロッパ全域での急速充電スポットの増加により、その心理的ハードルは下がりつつある。Fastnedのような企業が主要高速道路沿いに充電ステーションを増設していることで、ドライバーは計画的に充電ポイントを組み込みながら旅程を組めるようになった。また、ナビアプリや充電スポット検索サービスの進化も、旅行中の利便性を高める要因となっている。
在蘭日本人にとっての意味
オランダに暮らす日本人にとっても、この流れは無縁ではない。夏休みに南フランスやドイツ、スペインへと車で旅行を計画する際、EVが十分に実用的な選択肢となってきている。オランダ国内ではすでに公共充電ポイントが10万基を超えており、出発前の準備という面でも恵まれた環境にある。ガソリン代の高騰が続く中、電力コストの低さもEV旅行の魅力の一つだ。一方で、ピーク時の充電待ちや、国によって異なる充電規格・決済システムへの対応など、課題がゼロというわけではない。それでも、データが示す急速な普及ペースは、EV旅行が「試みる価値のある選択肢」から「スタンダードな旅のスタイル」へと移行しつつある現実を映し出している。
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情報源: NU.nl




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