修道女から殺し屋まで——シルヴィア・フークスのハリウッド快進撃
オランダが誇る女優が、ジャンルを超えた二面性で世界に存在感を示す
オランダ出身の女優シルヴィア・フークスが、またも話題の中心に立っている。Prime Videoのヒットシリーズ「Ride or die」では冷酷な殺し屋を演じ、一方で9月には映画「Mother」が劇場公開予定で、こちらでは清廉な修道女に扮する。同一の女優が、まったく対極にある二つの役柄を同時期に手がける——この幅の広さこそが、フークスをハリウッドで際立たせる最大の武器といえる。
『ブレードランナー2049』から続く躍進
フークスが国際的な注目を集めるきっかけとなったのは、リドリー・スコットの世界観を受け継いだ『ブレードランナー2049』(2017年)だ。ライアン・ゴズリングやハリソン・フォードと共演し、冷徹なヴィランとして強烈な印象を残した。続く2018年の『蜘蛛の巣を払う女』では主演を務め、スウェーデン発の人気スリラー小説の映画化でヒロインを体当たりで演じた。これらの作品を通じてフークスは、アクションからサスペンスまでをこなす実力派として、キャスティングディレクターの間での評価を着実に高めてきた。
オランダ映画界が誇る「ハリウッドの切り札」
オランダ系俳優がハリウッドで活躍する例は決して多くはない。その中でフークスは、「ゲーム・オブ・スローンズ」などで知られるミヒール・ホイスマンと並び、オランダ最大の国際的逸材と地元メディアに評されている。英語圏の作品で主要な役どころを次々と獲得し続けるその姿は、オランダ国内でも誇りをもって語られる存在だ。
在蘭日本人にとっての注目ポイント
シルヴィア・フークスの活躍は、エンターテインメントの話題にとどまらず、オランダという国の文化的存在感を示す一例でもある。「Ride or die」はすでにPrime Videoで視聴可能であり、日本でもサービスを利用していれば今すぐ確認できる。また、9月公開予定の「Mother」は、オランダ国内の映画館でも上映が見込まれており、現地在住者には身近な形でフークスの新たな顔を目にする機会となりそうだ。修道女から殺し屋まで、ジャンルと役柄を軽々と飛び越えるこの女優の次の一手に、引き続き注目したい。
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