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アントワープのナイトクラブ前で男性死亡、59歳オランダ人を逮捕
社会 読了 2分

アントワープのナイトクラブ前で男性死亡、59歳オランダ人を逮捕

駐車場での口論が発端、容疑者には過去の殺人捜査歴も

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ベルギー北部の港湾都市アントワープで、ナイトクラブ前の駐車場が殺傷事件の現場となった。現地時間の早朝6時ごろ、ナイトクラブ「Ikon」の駐車場で銃声が響き、23歳の男性が重傷を負って病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。ベルギー警察は事件当日のうちに、59歳のオランダ人男性スティーブン・S容疑者を近郊のリント(Lint)で逮捕した。複数の関係者が身柄を拘束されており、それぞれの関与について捜査が続いている。

駐車を巡る口論が引き金に

ベルギー紙「Het Laatste Nieuws」などによると、事件は一見些細なトラブルから始まった。被害者のジョナサン・ピナス・セルシニオさん(ヘール出身、23歳)が、クラブ出口に近い場所へ車を移動させようとした際、近くにいた複数人の集団と言い争いになったという。

現場に居合わせたジョナサンさんの兄ドネボン氏は地元メディアの取材に対し、「弟は40〜50代の男性グループと口論になった。車を動かす際に近くを通りすぎたと因縁をつけられ、弟が車を降りたところで事態が急変した」と語っている。ドネボン氏は一発の銃声を耳にした直後、弟が車内に戻って崩れ落ちる瞬間を目撃したという。遺族によれば、ジョナサンさんは約1か月半後に第二子の誕生を控えていた

容疑者の過去、スリナム殺人事件との接点

逮捕されたスティーブン・S容疑者は、オランダ紙「De Telegraaf」の報道によれば、組織犯罪に関連する複数の捜査に名前が浮上したことがある人物だという。10年以上前、スリナムの首都パラマリボで37歳のメルビン・ゾウトカンプ氏が銃撃死した事件でも、S容疑者と息子、そして第三の人物が一時逮捕された。この事件もまた、路上での口論が発端とされており、今回のアントワープの経緯と構図が酷似している。当時は証拠不十分として全員が釈放されたが、その後、関係者の一部が国際的な麻薬捜査に登場したとも報じられている。

さらに、S容疑者の息子は現在オランダで大規模なコカイン密売に関連する刑事事件の刑を服役中とされる。S容疑者自身もベルギー警察には比較的軽微な複数の前歴があることが確認されている。

在蘭日本人にとっての意味

今回の事件はベルギー国内で起きているが、逮捕された容疑者はオランダ在住者であり、オランダを拠点とする組織犯罪との連鎖が改めて浮き彫りになった形だ。アントワープはオランダとの国境に近く、ロッテルダム港とともに欧州有数のコカイン流通拠点として近年たびたび報道されてきた都市でもある。在蘭日本人にとって直接的な危険は低いとはいえ、国境を越えた犯罪ネットワークの動向は、日常生活の安全環境を考えるうえで無視できない背景事情といえる。捜査当局は現在も複数の関係者を対象に調べを進めており、今後の進展が注目される。

情報源: NOS Algemeen

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