猛暑でロッテルダム周辺フェス相次ぎ中止、救急医療は「重圧下」
安全局が全市長に警告書簡、病院の受け入れ能力も限界に
記録的な猛暑に見舞われたオランダで、ロッテルダム・ライン川地域の安全局(Veiligheidsregio Rotterdam-Rijnmond)と公衆衛生機関GGD GHORの要請を受け、ロッテルダム市とフラールディンゲン市が複数の野外フェスティバルの開催許可を取り消した。取り消されたのはデルフスハーフェンのNous’klaer Festival、クラーリンゲンのBuiten Gewoon Festival、ネッセランデのI Love Urban、そしてフラールディンゲンのParkzicht Outdoorの計4イベント。会場が設営済みの状態での突然の中止決定に、主催者と来場予定者の双方から強い反発の声が上がった。
救急体制はすでに限界近く
安全局はエリア内の全市長に宛てた書簡のなかで、救急搬送サービスがすでに「重大な圧力下」にあると警告し、病院の受け入れ能力も「限られている」と説明した。オランダ救急医学会(NVSHA)のヤラ・バスタ医師はこの判断を支持する。先週から北ホラント州、ブラバント州、ヘルデルラント州、ロッテルダム地域の救急外来は多忙を極めており、主な原因は呼吸器症状や心臓への負担だったという。さらに、熱中症で体温が43度を超えた患者が複数おり、一部は現在もICUに入院している。
バスタ医師は、フェスティバルが特にリスクが高い場が高い環境だとも指摘する。「ダンスをすると大量の熱が発生する。加えてアルコールや薬物の影響で、水分補給や食事のタイミングを正しく判断できなくなる」。フェス会場の救護所だけでは、極端な暑さのなかで急増する患者に対応しきれないと判断したと語った。
直前通知に主催者が反発、法的手段も視野に
一方、主催者側の不満は「決定の中身」よりも「通知のタイミング」に向いている。Buiten Gewoon Festivalの主催者によると、許可取り消しを知らされたのは開催当日の深夜0時ごろで、すでに会場は完全に設営済みの状態だった。I Love UrbanはInstagramに「決定があまりにも遅く、裁判所に審査を求める現実的な機会すら与えられなかった」と投稿し、今後の法的手段を含む対応を検討していると表明した。Parkzicht Outdoorの来場者のなかには「少し雨が降って暑いだけ。私たちは砂糖でできているわけじゃない」と不満を漏らす声もあった。
今回の騒動は、気候変動に伴う極端な高温が今後も繰り返される可能性を踏まえると、オランダにおける大規模屋外イベントの許可制度と危機時の情報伝達のあり方に、改めて問いを投げかけるものとなった。在蘭日本人にとっても、夏場の野外イベントに参加する際には救急体制の逼迫状況を念頭に置き、熱中症への備えをより慎重に行う必要がある。
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情報源: NOS Algemeen



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