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犬の散歩とテレワークが近所づきあいを育てる―ING調査が示す住宅街の変化
社会 読了 2分

犬の散歩とテレワークが近所づきあいを育てる―ING調査が示す住宅街の変化

国際化・高騰化が進むオランダの住宅街、住民の意識と満足度の実態

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オランダの住宅街は今、静かに、しかし着実に変わりつつある。価格の上昇、住民の国際化、そしてファミリー層の増加――そうした変化の波が各地の街区を塗り替えるなか、銀行大手INGが実施した住宅街に関する調査が、住民の本音を浮き彫りにした。

変化に「意外と開かれた」住民たち

調査結果によると、住宅街の変化を「ポジティブ」に捉える住民は36%、「中立」が49%と大多数を占め、「ネガティブ」と回答したのはわずか15%にとどまった。活気の増加や社会的なつながりの拡大が、肯定的な評価の主な理由として挙げられた。ING住宅調査部門を率いるウィム・フリクウェールト氏は「私たちは変化に抵抗しがちだと思い込んでいるが、実際には人々はかなり開かれている」と語る。その一方で同氏は、騒音やごみ問題、治安悪化への懸念は「真剣に受け止めなければならない」とも強調する。実際、住民の約4分の1が地元の独立系商店の減少を実感していると回答しており、街の商業的な個性が失われることへの不安も根強い。

持ち家と賃貸で「満足度」に大きな差

生活満足度については、持ち家と賃貸の間に顕著な格差が見られた。持ち家住民の満足度は61%であるのに対し、賃貸住民はわずか31%と、約2倍の開きがある。フリクウェールト氏は「住んでいる街は生活の質を左右する。だが街が変化すれば引っ越したくなることもある――そして今の厳しい住宅市場ではそれが非常に難しい」と指摘する。住宅価格の高騰により選択肢が狭まった賃貸層にとって、住環境への不満は容易には解消されない構造的な問題といえる。

犬の散歩が「会話の入り口」になる

興味深いのは、コミュニティ形成に貢献しているとされる要因だ。調査では、長期居住者・ペット飼育者・地域活動への参加者が近所意識の醸成に最も寄与していることが示された。さらに、犬の散歩とテレワークという一見無関係に思える二つの習慣が、近所づきあいを予想外に強化しているという。「通りで自然に顔を合わせることが、コミュニティ形成の重要な要素だ。特に犬の飼い主は、ペットが近隣住民との会話の糸口になると実感しているはずだ」とフリクウェールト氏は述べる。住民の約3分の1が自分の街に対して個人的な責任感を抱いているとも回答しており、受け身ではなく能動的に街を形成しようとする意識も確認された。

在蘭日本人にとっても、この調査は身近なヒントを含んでいる。言語の壁や文化的な距離感から近所づきあいに踏み出しにくいと感じる場面は少なくないが、犬との散歩や日々の立ち話といった小さな接点が、地域とのつながりを育む入り口になりうる。住宅市場の逼迫が続くオランダで、自分の街をどう「居場所」にしていくかは、誰もが直面する問いでもある。

情報源: DutchNews

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