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電力網の過負荷を解消へ――最大7万世帯の家電をリモート制御する新プログラム
社会 読了 2分

電力網の過負荷を解消へ――最大7万世帯の家電をリモート制御する新プログラム

ピーク時間帯の需要を分散し、年間数百ユーロの報酬も

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深刻化するオランダの電力網過負荷問題に対し、ネットワーク管理会社と電力会社が大規模な新施策に乗り出した。Liander・Enexis・StedinといったネットワークオペレーターとEssent・Eneco・Vattenfall・Zonneplan・Frank Energieが連携し、ヘルデルラント、フレヴォラント、ユトレヒト、北ブラバントの4州で5万〜7万世帯を対象に、家庭用バッテリー・EV充電器・ヒートポンプをリモートで制御するプログラムを開始する。需要が集中するピーク時間帯に消費電力を自動的に抑えることで、逼迫する送電網の負担を軽減するのが狙いだ。

ピークは午後4時から9時――生活習慣の「シフト」を促す

電力網の混雑が特に激しくなるのは、午後4時から9時の夕方から夜にかけてで、とりわけ冬季に深刻となる。プログラムへの参加世帯は、この時間帯にEVの充電や複数の電気機器の同時使用を控えるよう求められる。一方、正午前後は太陽光・風力発電が豊富な時間帯にあたるため、むしろ積極的に洗濯機や食洗機を動かし、ヒートポンプを稼働させることが奨励される。エネルギー各社は、参加世帯が快適さや利便性を大きく損なわずに済むよう設計されていると説明しており、「翌朝には車が十分に充電されている状態を維持する」ことを前提条件に掲げている。EssentやVattenfallは、参加によって年間数百ユーロの収入が得られると試算している。今冬が始まるまでに約6万世帯の参加を達成することが目標だ。

なお、現在オランダには動的電力契約を結ぶ世帯がすでに約100万に上る。動的契約では電気料金が毎時変動するため、消費者はすでに自然と需要分散に協力している側面がある。今回のプログラムは、固定・変動契約の世帯もその輪に加えることを目的としており、7月1日からすべての電力会社がこの取り組みに参加できるようになる予定だ。最終的には255メガワット分の柔軟な電力容量を確保することを目指しており、これはハーレム市の全消費量に相当する規模となる。

ユトレヒトは新規接続を停止へ――インフラ整備も急務

事態の深刻さが際立つのがユトレヒトだ。電力網の過負荷が解消されるまで、新規の電力接続が停止される見通しとなっており、このプログラムが問題緩和の切り札として期待されている。一方、ネットワーク管理各社は、今回の施策が成功しても送電網そのものへの大規模投資は不可欠だと強調する。ケーブルや高圧鉄塔、変電所の建設にかかる許認可手続きの長期化が整備を妨げており、オランダ政府は手続きを迅速化するための緊急立法を検討中だ。

在蘭の日本人家庭にとっても、EVやヒートポンプ、家庭用蓄電池を導入している、あるいは検討中であれば、このプログラムへの参加は金銭的なメリットをもたらす可能性がある。詳細は各電力会社の窓口で確認できる。電力網問題はオランダ全土で住宅建設や産業立地にも影響を与えており、今後の政策動向を注視しておきたい。

情報源: NOS Algemeen

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