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オランダ、子どもの権利指数で22位に後退――肥満・乳幼児死亡率が課題
社会 読了 2分

オランダ、子どもの権利指数で22位に後退――肥満・乳幼児死亡率が課題

4年前はトップ10入り、2年連続でトップ20圏外に

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子どもの権利に関する国際指標「KidsRights Index」の最新版で、オランダの順位がさらに下落し、22位となった。前年に続き2年連続でトップ20圏外となっており、4年前にはトップ10入りを果たしていたことと比べると、大幅な後退といえる。KidsRights Indexは、子どもの権利団体KidsRightsがエラスムス大学ロッテルダムと共同で2013年から毎年実施している調査に基づく。

乳幼児死亡率と肥満――数字が示す構造的問題

順位低下の主な要因として挙げられているのが、乳幼児死亡率の上昇と子どもの肥満問題だ。5歳未満の死亡率は昨年の3.91から1000人あたり3.96に増加し、西ヨーロッパ平均(3.3)を上回っている。西ヨーロッパ32カ国の中でオランダより高い数値を示す国はわずか5カ国にとどまる。

エラスムス大学医療センター(Erasmus MC)の調査によれば、貧困地区における乳児死亡率は富裕地区の約2倍に達しており、難民申請者収容施設に滞在する女性など、脆弱な環境にある人々のあいだでも死亡率は際立って高い。肥満についても深刻で、4〜20歳の子どもの14%超が過体重または肥満の状態にあり、この数値は20年以上にわたって上昇し続けている。5歳未満では5.4%が過体重で、ドイツの3.3%やベルギーの4.9%を超えており、今後もこの傾向が続くと見込まれている。

子どもの貧困から難民政策まで、山積する課題

KidsRightsはほかにも複数の問題点を指摘している。子どもの貧困、児童性的虐待素材のオンライン拡散、青少年ケアの質の低下、そして難民・移民政策における子どもへの配慮不足だ。国連子どもの権利委員会はこれらの点について近年オランダに繰り返し警告を発してきたが、KidsRightsは「多くの課題で十分な改善が見られない」と評価している。

KidsRights代表のマルク・ドゥラールト氏は「戦争であれ、性暴力であれ、食料不安であれ、子どもたちは自分が引き起こしていない問題のツケを払わされている。何をすべきかは分かっている。問われているのは、なぜ子どもを守ることを後回しにし続けるのか、だ」と述べた。

世界的な後退の中で問われるオランダの責任

今回の調査では、世界全体でも子どもの権利が後退していることが明らかになっている。最上位カテゴリーで順位を上げた国はわずか5カ国にとどまり、31カ国が後退した。また、世界的に見て子どもの肥満が初めて低体重を上回るという「歴史的な転換点」を迎えたとKidsRightsは指摘している。武力紛争の影響で、2024年以降に子どもへの性的暴力も35%増加したという。

在蘭日本人にとっても、子どもの医療環境や貧困リスク、難民・移民を取り巻く政策動向はけっして他人事ではない。オランダが豊かな国であるという前提のもとで、子どもを取り巻く環境の実態に目を向けることの重要性を、この調査結果は改めて示している。

情報源: NOS Algemeen

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