ロッテルダム生まれの選手たちが躍動――カーボベルデ、W杯でウルグアイと2-2の激闘
世界ランク63位の小国が16位の強豪と互角に渡り合い、グループH混戦模様に
「48カ国に広げたらつまらない試合が増える」――UEFA会長アレクサンデル・チェフェリンがそう発言したのはわずか数日前のことだ。だが現実は真逆だった。現地時間6月22日(日)深夜、マイアミのスタジアムで行われたW杯グループH第2節、カーボベルデ対ウルグアイは今大会屈指の名勝負として記憶されることになりそうだ。世界ランク63位のカーボベルデが、同16位のウルグアイと2-2で引き分け、勝点2を積み上げた。
ロッテルダム出身選手がピッチを彩る
この試合が在蘭日本人にとってひときわ興味深いのは、カーボベルデの先発メンバーにロッテルダム生まれの選手が3人並んでいた点だ。シドニー・ロペス・カブラル、ジャミロ・モンテイロ、ガリー・ロドリゲスがスターティングイレブンに名を連ね、途中出場でラロス・デュアルテとデロイ・デュアルテの兄弟もピッチに立った。カーボベルデ系移民コミュニティはロッテルダムに根強く、今やオランダ第二の都市はこの西アフリカの島国代表に欠かせない選手供給源となっている。前節スペイン戦(0-0)に続き今大会2点目を奪った背景には、こうした欧州育ちのタレントたちの存在がある。
後半ロスタイムの劇的同点弾
試合はウルグアイファンで埋め尽くされたスタジアムの雰囲気のなか、カーボベルデが序盤から押し込まれる展開だった。それでも意外な形で先制したのはカーボベルデ。ケビン・レニニが約30メートルの距離から直接フリーキックを叩き込んだ。しかしウルグアイはすぐに同点とし、さらに前半ロスタイムに2-1と逆転。試合の流れはウルグアイに傾いたかに見えた。
転機は後半に訪れる。ウルグアイのGKフェルナンド・ムスレラが飛び出しのタイミングを誤り、こぼれ球をエリオ・ヴァレラがボールを地面に落とさずそのまま無人のゴールへ沈め、2-2に追いついた。ムスレラは2010年大会(当時オランダに敗れ4強止まり)からの生き残りで、今大会唯一の”レジェンド”でもあるが、この場面では痛恨のミスを犯した。現在のウルグアイにはかつてのルイス・スアレス(この日はスタンドで観戦)やディエゴ・フォルランのような絶対的な点取り屋もなく、往年の迫力は薄れている。
最終節に向けた混戦模様
グループHはスペインが4-0でサウジアラビアを下して首位に立ち、ウルグアイとカーボベルデが勝点2で並ぶ。サウジアラビアはまだ勝点ゼロだ。決着は金曜日の最終節に持ち越される。カーボベルデはサウジアラビアと、ウルグアイはスペインとそれぞれ対戦し、グループリーグ敗退2大会連続という屈辱を避けたいウルグアイとの直接対決が最大の見どころとなる。ロッテルダム育ちの選手たちを擁するカーボベルデが、W杯初出場でベスト16入りを果たすかどうか、オランダ在住者にとっても見逃せない一戦だ。
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情報源: NRC



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