ピンクポップ、W杯と音楽の板挟み——会場の大型スクリーンはすぐに満員
フェス側は「アーティストをないがしろにしない」と明言
オランダを代表する大型音楽フェスティバル「ピンクポップ」の土曜夜、会場内に思わぬ緊張感が走った。サッカーW杯の試合と人気アーティストのライブが同時進行するという状況が生まれ、来場者はどちらを選ぶかという”贅沢な悩み”を突きつけられた。フェス側はこの事態を事前に想定しつつも、音楽フェスとしての本分を守る方針を打ち出している。
大型スクリーンエリアは瞬く間に満員に
フェス会場内には、W杯の試合を大型スクリーンで観戦できる特設エリアが設けられていた。しかし、試合開始とともにそのエリアはあっという間に満員となり、観戦を希望したすべての来場者が入れたわけではない。スクリーン前に人が殺到する一方で、メインステージ周辺では Editors、Thijs Boontjes、Idles らのライブが予定通り進行していた。フェスの醍醐味であるライブの熱気とサッカー観戦の興奮が、会場内で文字通り競合する形となった。
フェス運営「アーティストをないがしろにしない」
こうした状況に対し、ピンクポップの運営側はW杯の試合の動向を引き続き注視する姿勢を示しながらも、出演アーティストを優先するという明確な立場を表明した。音楽フェスとして出演者と観客の双方に責任を持つ以上、スポーツイベントに会場の雰囲気が飲み込まれることは避けたい考えだ。W杯とフェスの日程が重なるという事態は毎回起きうるものではないが、今回のケースは運営側にとっても対応を迫られる場面となった。
在蘭日本人にとっても他人事ではない夏の風物詩
ピンクポップはオランダ南部リンブルフ州のランクステーンを舞台に毎年開催され、国内外から数万人規模の観客を集める。在蘭日本人の間でも、夏のフェスシーズンを楽しむ機会として知られている。今年のようにW杯開催期間とフェスが重なるタイミングでは、チケットを購入済みの来場者でさえ「どちらを見るか」という選択を迫られる場面が生じる。運営側の「音楽を主役に」という姿勢は、フェスの本質的な価値を守るうえで重要なメッセージといえるだろう。
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情報源: NU.nl



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