W杯9日目:デ・ヨング出場に疑問符、オランダはスウェーデン戦へ
ブラジル・モロッコが勝ち点4並走、新ルールで初の退場劇も
W杯グループCでは、ブラジルとモロッコがそれぞれ第2節を白星で飾り、ともに勝ち点4で並走している。ブラジルはハイチに3-0、モロッコはスコットランドに1-0で勝利。両チームは第1節で1-1と引き分けており、勝ち点4はノックアウトラウンド進出にほぼ十分な水準とみられている。
ブラジルとモロッコ、勝ち点4で並ぶ
イタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティ率いるブラジルは、攻撃的な輝きこそ見せなかったものの、FIFAランキング83位のハイチを相手に余裕の3-0。マテウス・クーニャが2得点、そして第1節のモロッコ戦に続き今大会2得点目となったビニシウス・ジュニオールも名を連ねた。レアル・マドリードのスター選手として知られるビニシウスだが、代表での得点は49試合でわずか9得点にとどまっていただけに、このW杯での覚醒に期待が集まる。一方、大会前に選出が話題を呼んだ34歳のネイマールは今節も欠場したが、アンチェロッティ監督は「スコットランド戦には使える」と明言した。
モロッコでひときわ目を引いたのは、PSV所属のイスマエル・サイバリだ。開始わずか2分、鋭い抜け出しと見事なトラップからの強烈なシュートで先制点を叩き込んだ。来季はバイエルン・ミュンヘンへの移籍が濃厚とされており(ただしクラブ側の公式発表はまだない)、その実力を世界に示した形だ。
グループCの現況を踏まえると、勝ち点4はベスト16進出に十分な可能性が高い。オランダ代表がグループFで1位か2位に入った場合、準決勝トーナメントでブラジルまたはモロッコと顔を合わせる可能性がある。
口を手で隠す行為に初の退場処分
今大会で注目を集めたもう一つの出来事が、パラグアイ対トルコ戦で起きた。長らく10人で戦うトルコに対し、パラグアイのミゲル・アルミロンが前半終了直前、口に手を当てて何かをつぶやくような仕草をしたとして、VAR介入のうえ退場処分となった。「口元を手で隠して相手に話しかける行為」への退場処分はW杯史上初めてのこととなる。
このルールはFIFAが最近導入したもので、背景にはベンフィカのアルゼンチン人選手ジャンルカ・プレスティアンニへの処分がある。試合後に差別的な発言をしたとされるこの件では、最終的にUEFAが6試合の出場停止を科した(人種差別ではなくホモフォビア発言として)。ルール適用の初ケースがW杯という大舞台で生じたことで、今後の運用に注目が集まる。なお試合はパラグアイが1-0で勝利し、トルコは2連敗でグループステージ敗退が確定した。
デ・ヨング不在の懸念、スウェーデン戦へ
オランダ代表に不安材料が浮上した。フレンキー・デ・ヨングが練習中にクインテン・ティンバーと衝突し、負傷した。ティンバーは今節を欠場することが確定しており、デ・ヨングについてもロナルド・コーマン監督はヒューストンで「下半身に問題がある。今日はほぼ練習に参加できたが、様子を見る必要がある。軽い疑問符がついている」と述べるにとどめた。
対戦相手のスウェーデンは初戦でチュニジアに5-1と圧勝しており、アレクサンデル・イサク(リバプール)やビクトル・ヨコレス(アーセナル)という攻撃陣の名前が取りざたされている。コーマン監督は「恐れてはいないが、警戒はしている。彼らのスピードと得点力は証明済みだ。ただ、スウェーデン全体を意識することが大切だ」と語った。土曜夜に行われるこの一戦はオランダにとってグループF突破へ向けた重要な試金石となる。在蘭日本人サポーターにとっても、デ・ヨングがピッチに立てるかどうかが最大の注目点となりそうだ。
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情報源: NRC



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