警察がジャーナリストを不当逮捕――裁判所が謝罪文の公開命じる
親パレスチナデモ取材中に9時間勾留、欧州人権条約違反と認定
2024年11月、アムステルダムで行われた親パレスチナデモの取材中、ビデオジャーナリストのハクリーヌ・デ・ブライン氏が警察に逮捕され、9時間にわたって勾留された。その後、彼女が起こした裁判でハーグ地裁は「逮捕・勾留に法的根拠はなく、報道の自由を保障する欧州人権条約第10条に違反する」と判断。警察に対し、謝罪文の公開を命じた。
「プレスカードを見せた」――SNS動画が警察の説明を覆す
この事件が起きたのは、サッカーのヨーロッパリーグでアヤックスとイスラエルのクラブ・マカビ・テルアビブが対戦した後、アムステルダム市内でユダヤ人サポーターへの暴力事件が発生してから2日後のことだった。当局が無許可と判断したデモの現場で、デ・ブライン氏はデモ参加者として混じっていたとして逮捕された。
警察は他メディアに対し、「彼女は警察署に着くまでプレスカードを提示しなかったため、デモ参加者と区別がつかなかった」と説明した。しかし、SNSに投稿された音声・映像記録がその説明を否定した。映像には、逮捕前にデ・ブライン氏がプレスカードを提示したにもかかわらず、担当警察官に「手遅れだ」と告げられる様子が記録されていた。
「警察の言い分が虚偽だと証明しなければならない理不尽さ」
ハーグ地裁は判決の中で、「訴訟人の逮捕・勾留に法的根拠はなかったとの結論に至った」と明示し、警察の主張が事実に反すると認定した。デ・ブライン氏はオランダ紙NRCの取材に対し、判決に満足していると述べながらも、「警察の言い分が虚偽であることを自分で証明しなければならないのは非常に深刻な問題だ。世界が逆さまになっている」と語り、構造的な問題への懸念を示した。
報道の自由への影響
今回の裁判所の判断は、取材活動中のジャーナリストへの法的保護を改めて確認するものであり、オランダにおける報道の自由の観点から注目を集めている。在蘭の報道関係者や人権団体にとっては、当局の説明責任を問う重要な先例となり得る。また、警察がSNS上の一般公開映像によって公式見解を覆された点は、市民による記録の持つ影響力を示す事例としても広く議論されている。プレスカードという最も基本的な取材者の証明が現場で機能しなかった今回の経緯は、デモ取材における手続きのあり方を問い直すきっかけとなりそうだ。
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情報源: DutchNews



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