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新たながん治療薬、オランダでは承認後も平均21か月待ち
社会 読了 2分

新たながん治療薬、オランダでは承認後も平均21か月待ち

ドイツでは利用可能な51薬剤のうち48種が、オランダでは未解禁

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欧州医薬品庁(EMA)がアムステルダムに本部を置くにもかかわらず、オランダのがん患者が新しい治療薬を実際に受けられるまでには、承認後も長い時間を待たなければならない。革新的医薬品協会(VIG)の調査によると、その平均待機期間は655日、約1年9か月にのぼる。これは、欧州の主要国と比較しても際立って長い数字だ。

48種類がドイツでは利用可能、オランダは未承認

VIGの調査では、オランダで承認待ちとなっているがん治療薬51種のうち、48種類はすでにドイツで患者が利用できる状態にあることが明らかになった。その中には、骨髄のがんである多発性骨髄腫(カーラー病とも呼ばれる)の治療薬2種も含まれており、いずれも病気の進行を遅らせ、患者の生活の質を改善する効果が確認されている薬剤だ。こうした治療薬が国境を越えたわずかな距離で利用可否が分かれるという現実は、オランダ国内で改めて問題視されている。

二段階審査が生む「制度的な遅れ」

遅延の主な原因は、オランダ独自の追加審査プロセスにある。EMAの承認後、オランダ政府はまず新薬を既存の治療薬と比較し、患者にとってより良い効果が期待できるか、またその差異が価格に見合うかを評価する。この費用対効果の審査をクリアして初めて、政府による価格交渉の段階に移る。VIGのマルク・クラマー氏はこの仕組みをドイツと比較し、「ドイツでは承認後に価格交渉を開始し、6か月以内に完了させる仕組みがある」と指摘する。オランダの現行制度はそうした時間的な枠組みを持たず、交渉が長期化しやすい構造になっている。

交渉不調も増加、患者へのしわ寄せが懸念される

クラマー氏はさらに、「薬が利用可能になるまでの期間が年々長くなっているだけでなく、価格交渉が合意に至らないケースも増えている」と述べており、状況は改善どころか悪化傾向にあることを示唆している。在蘭日本人を含む外国籍の患者にとっても、これは他人事ではない。オランダの医療保険制度に加入している限り、同じ待機の列に並ぶことになるからだ。制度改革の議論がどう進展するかは、がん治療を必要とするすべての人に直結する問題と言えるだろう。

情報源: DutchNews

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