なでしこオランダ、W杯直接出場を逃しプレーオフへ――若手台頭で「過渡期」のチーム像
ポーランドに快勝もフランスが阻む。秋のプレーオフが分岐点に
オランダ女子代表は6月10日、アルメロのヘラクレス・スタジアムでポーランドを3-1と下した。しかし同日、フランスがホームでアイルランドに1-0で勝利したため、グループ首位の奪還はならず、来年のW杯ブラジル大会への直接出場権を獲得することができなかった。この結果、オランダは秋に行われるプレーオフへの参加が決定した。
アイルランド戦の敗戦が致命傷に
今年4月、オランダはフランスと対戦し勝利と引き分けで勝ち点を積み上げ、グループ首位に立っていた。残り2試合を勝てばW杯出場が確定するという有利な状況だったが、先週金曜にアウェーで戦ったアイルランド戦で3-2の予想外の敗北を喫し、一夜にして3位に転落。今季前半の好調ぶりが、ひとつの勝点の重みを際立たせる結果となった。さらに遡れば3月のホームでのポーランド戦も2-2の引き分けに終わっており、フェウリンク監督は試合後の会見で「複数の場面でポイントを取りこぼした」と率直に振り返った。
ポーランドとの最終節では、前半から積極的なコンビネーションプレーを見せ、ウィングのリン・ウィルムスとマリサ・オリスラヘルスが右左から攻撃を牽引。22歳のエスメー・ブルフツのクロスから20歳のヴィーケ・カプテインがヘッドで先制点を決めるなど若手が躍動した。後半にはPSVの24歳FWリズ・ライスベルヘンが途中出場からわずか6分で3点目を叩き込み、チームの勢いを印象づけた。
若手とベテランの「競争」という名の好機
今大会でとりわけ注目されたのは、ベテランと新世代の選手起用をめぐるジレンマだ。31歳のキャプテン、ドミニク・ヤンセン(国際Aマッチ136試合)はアイルランド戦で先発復帰したが、守備の安定感に課題が見られた。一方、フランス戦で好プレーを披露していた19歳のレネー・ファン・アステンはベンチに控えていた。ポーランド戦の後半開始早々にファン・アステンが投入されると、チームのプレー強度が上がったとNRCは報じている。
39歳のアルヤン・フェウリンク監督はイングランド女子代表を昨年欧州選手権優勝へ導いたサリナ・ウィーフマン監督の長年の右腕を務めた人物で、昨夏のEK失敗後にKNVBがアンドリース・ヨンケル前監督の後任として起用した。就任以来、若手に積極的に国際舞台を経験させ、10試合で6人のデビューを実現している。「ヤンセンとファン・アステンの競争はチームの過渡期には当然のことで、むしろ喜ばしい」と監督は述べ、こうした状況を「ぜいたくな立場」と表現した。バルセロナでチャンピオンズリーグを制したばかりのブルフツも「若い選手たちが活躍できることはチームの明るい未来を示している」とコメントしている。
秋のプレーオフが次なる関門
グループ2位以下の3チームは今秋、W杯出場権をかけたプレーオフを戦うことになる。オランダにとって直接出場権の逸失は痛手だが、プレーオフという舞台で若手とベテランをさらに融合させる時間が生まれたとも言える。在蘭日本人にとっても、オランダ女子サッカーの行方は引き続き注目の的だ。プレーオフの組み合わせと日程は今後発表される見通しで、秋の試合はオランダ国内で放映・配信される可能性が高い。
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情報源: NRC



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