マウリッツハイス美術館にレンブラント返還命令か――遺贈条件をめぐる判決が本日言い渡される
コロナ対応の国会調査委員会にも元大臣2人が召致
ハーグの名門美術館マウリッツハイスが、所蔵する絵画の返還を求められた訴訟で、6月10日に書面による判決が言い渡される。ある美術史家がレンブラントの作品2点を含む計25点の貴重な絵画を美術館に遺贈した際、「常時展示すること」という条件を付けていた。遺族側はその条件が守られていないとして返還を求めており、判決の内容次第では美術界に広範な影響が及ぶ可能性がある。
「常時展示」という条件が争点に
遺贈者が課した条件の解釈が、この訴訟の核心にある。美術館側は展示の方針や施設の制約を理由に、すべての作品を常に公開し続けることは現実的に難しいと主張しているとみられる。一方、遺族側は条件が明確に定められたにもかかわらず履行されていないと反発する。マウリッツハイスは17世紀オランダ絵画の宝庫として国際的にも知られており、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をはじめとする名作を擁する。今回の訴訟の結果は、遺贈という形式による文化財寄贈のあり方そのものに問いを投げかけるものともなっている。
コロナ国会調査、元大臣2人が証言台へ
同日、別の注目される場面も国内政治で展開される。コロナ禍対応を検証する議会の調査委員会に、元医療担当大臣のタマラ・ファン・アルク氏と、元社会雇用大臣のウーター・クールメース氏が招致される。両氏はいずれも感染拡大期に政府の対応を担った閣僚であり、政策決定の経緯や判断の妥当性について証言を求められる見通しだ。委員会の審問は今後も継続される予定で、パンデミック対応の総括に向けた作業が着実に進んでいる。
在蘭日本人にとっての視点
マウリッツハイスは在蘭日本人にも親しみのある観光・文化スポットの一つだ。今回の判決で仮に返還命令が出た場合、展示内容に変化が生じる可能性は否定できない。また、遺贈条件をめぐる法的解釈が確立されれば、他の美術館や博物館の所蔵品管理にも影響が波及しうる。文化財の公開義務と施設運営の現実をどう折り合わせるか――オランダ社会が向き合うこの問いは、美術愛好家や文化政策に関心を持つ人々にとっても注目に値する。なお本日の天気は午前中は晴れだが、午後は局地的に強い雷雨が予想され、最高気温は15〜17度の見込みだ。外出の際は傘を用意しておきたい。
広告掲載にご興味のある方は こちら
情報源: NOS Algemeen



/https://content.production.cdn.art19.com/images/c8/0d/d3/2a/c80dd32a-cdd0-4ac0-926c-6cf20d3f5a14/92419bbca54f79b205275f8406c01019e3992c550445433b216528be175d641cb71d24185c0a7433adae777e927c30531d58cb1af6f0ac1d444ab517564dba48.jpeg)
