ロッテルダムのシナゴーグ爆発、実行犯への報酬は3,000ユーロ――背後にイラク人指示役か
テロ罪で起訴方針、欧米で20件関与とされる人物が黒幕に
今年3月、ロッテルダムのシナゴーグで爆発物による攻撃が発生した事件で、ティルブルフ出身の若者5人とアムステルダム出身の1人が6月の手続き審問に出廷した。被告らはいずれもアンティル系で、年齢は17歳から23歳。爆発物を設置する対価として3,000ユーロを受け取ったとされており、建物への実害は軽微だったものの、オランダ国内のユダヤ人コミュニティに大きな衝撃を与えた。
「シナゴーグとは何かも知らなかった」――弁護側の主張
被告らは全員、爆発物を設置したこと自体は認めているが、標的がユダヤ人の礼拝所であるとは知らなかったと否定している。弁護人のサム・ロッダー氏は法廷で「依頼人はシナゴーグが何であるかさえ知らない。彼らは若く、無知な実行犯として、より高次の、おぞましい目的のために利用されたのだ」と述べた。一方、検察側はシナゴーグの外壁にダビデの星が描かれていたことを指摘しており、被告らが警備の存在を認識していたとも主張している。また、爆発後まもなく被告のひとりがSnapchatに「2か所目に向かっている」と書き込んでいたことも証拠として挙げられている。
テロ罪での起訴へ――背後に欧米規模の攻撃網か
検察は、被告らにイデオロギー的な動機はないとしながらも、全員にテロ罪を適用する方針を示している。攻撃がユダヤ人住民を標的として恐怖をもたらすことを明確な目的としていたためだ。事件の黒幕とされるのは、モハンマド・アル=サーディと名指しされた32歳のイラク人で、現在米国で拘束中。欧米でのユダヤ・米国権益を狙った約20件の攻撃および未遂事件に関与したとされており、アムステルダムにある米系銀行「バンク・オブ・ニューヨーク・メロン」への爆発物攻撃もその一つとみられている。この事件では16歳と17歳のオランダ人10代が逮捕されている。
在蘭日本人にとっての意味
ロッテルダムでの爆発後、アムステルダムでもユダヤ系中学校を含む複数の場所で爆発物攻撃が相次いだ。オランダ国内のユダヤ人コミュニティへの脅威が組織的かつ広域にわたる可能性が浮かび上がっており、当局はさらなる関連事案の捜査を続けている。宗教施設や外国資本の銀行など公共性の高い場所が標的となっていることから、在住外国人を含むすべての市民が、公共空間での安全に一層の注意を払う必要があると言えるだろう。
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情報源: DutchNews



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