保育中に1歳児が骨折――シーダムで浮かぶ虐待の疑い
傷、打撲、そして肋骨骨折。預けた我が子に何が起きたのか
仕事に出かける朝、南ホランド州シーダムに住むヤラさんは1歳の息子ノアを母親の交際相手であるジャミロに預けた。ジャミロは自身にも幼い息子がおり、二人の子どもを一緒に遊ばせるつもりだった。しかし、ヤラさんが帰宅すると、そこには遊び疲れた子どもの姿ではなく、傷と打撲痕を負ったノアの姿があった。
発覚した傷、そして骨折
最初に気づいたのは、体のいくつかの箇所にある引っかき傷と青あざだった。その後の医療機関による検査で、肋骨の骨折が判明した。1歳児の肋骨が折れるほどの外力が加わったということになる。保育中に何が起きたのか、ジャミロからの説明は得られておらず、真相は依然として不明のままだ。ヤラさんは当初、転倒や遊び中の事故を疑ったが、骨折という事実が「事故では済まない何か」を示唆しており、児童虐待の疑いが浮上している。
家庭内保育が抱えるリスク
オランダでは、認可保育施設の待機問題や費用負担の重さから、祖父母や親族、知人に子どもを預ける「非公式な保育」は珍しくない。こうした場合、専門の保育士による監督や施設のカメラ記録は存在せず、何が起きたかを第三者が確認する手段がほとんどない。今回の事案も、ジャミロと子どもたちの間に何があったのか、客観的な証拠が乏しい状況だ。当局による調査が進む中、ヤラさんはわが子の身に起きたことの全容を求めている。
在蘭日本人にとっての教訓
子育て世代の在蘭日本人にとっても、この事案は無縁ではない。言葉の壁や人間関係から、パートナーの家族や知人に子どもを預けるケースは少なくない。オランダでは、子どもに不審な傷やあざを発見した場合、まずかかりつけ医(huisarts)またはVeilig Thuis(子ども虐待相談機関)への相談が推奨されている。今回の事案は、非公式な保育環境における子どもの安全について、改めて社会全体に問いを投げかけている。
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