自転車道に時速20km制限を試験導入―ホーテン市の挑戦
電動自転車の普及で高まる速度リスク、自発的な減速が鍵に
オランダ中部のホーテン市で、自転車道における時速20kmの最高速度制限の試験運用が月曜日からスタートした。自転車大国オランダでも珍しいこの取り組みは、自転車道の安全性向上を目的としており、試験結果によっては全国的な議論に発展する可能性もある。
電動自転車の普及が引き金に
背景にあるのは、電動自転車(e-bike)の急速な普及だ。オランダでは近年、通勤や買い物にe-bikeを使う人が急増しており、かつては考えられなかった速度で自転車道を走行するケースが増えている。通常の自転車と電動アシスト付き自転車、さらには速度の出やすいスピードペデック(速度制限付きe-bike)が同じ道路を共有する状況は、特に高齢者や子どもにとって脅威となっている。従来、自転車道には法定の最高速度規制が存在しなかったため、今回のような試みは制度上も一歩踏み込んだ実験といえる。
「取り締まりは難しい」―問われる自発的な遵守
ただし、この試験運用には大きな課題がある。当局も認めるとおり、「取り締まりは難しい」というのが現実だ。自動車道とは異なり、自転車道では速度計測や違反摘発のインフラが整っていない。つまり、制限速度が機能するかどうかは、ライダーが自発的にスピードを落とすかどうかにかかっている。標識や路面標示による「意識の喚起」がどこまで効果を持つか、今回の試験で検証されることになる。
在蘭日本人にとっても身近なテーマ
オランダに暮らす日本人にとっても、自転車は日常の足として欠かせない存在だ。特にe-bikeを利用している人や、子どもを自転車で送迎している保護者には、自転車道の安全環境は切実な問題といえる。ホーテン市での試験結果が良好であれば、他の自治体への波及も十分に考えられる。速度制限という新たなルールが自転車文化にどう根付くのか、オランダ社会全体が注目する実験が始まった。
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情報源: NU.nl



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