ユーロビジョン2025、視聴者数が3500万人減——イスラエル参加への抗議が影を落とす
ウィーン大会は1億3100万人が視聴、複数国がボイコットを宣言
2025年のユーロビジョン・ソングコンテストは5月16日にオーストリアのウィーンで決勝が行われたが、大会組織が公表した視聴者数は1億3100万人にとどまり、昨年のバーゼル大会から約3500万人の大幅減となった。大会前からイスラエルの参加をめぐって激しい議論が続いており、複数国によるボイコットが数字に直接影響したと見られる。
ボイコットが浮き彫りにした亀裂
オランダ、アイスランド、スペイン、アイルランド、スロベニアの5カ国はイスラエルの参加に抗議し、競技への不参加を表明した。このうちアイスランド・スペイン・アイルランドの3カ国は放送も行わなかった。ユーロビジョンのディレクターを務めるマーティン・グリーンは視聴者数の落ち込みを認めつつ、「複数の国が参加しなかったのだから(視聴者数が減るのは)当然のことだ」と述べた。参加国数そのものの減少に加え、ポーランド、イギリス、フランスなど参加を継続した国々の一部でも視聴者数が落ち込んでおり、イスラエル問題が視聴意欲にも影響を及ぼした可能性がある。
北欧が支え、オランダからも多数の票
一方で明るい数字もある。開催国のオーストリアは昨年比で視聴者数を伸ばし、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの北欧4カ国では特に高い視聴率を記録した。投票面でも、今年は148カ国から票が寄せられ、昨年より2カ国多い。また、参加を見送ったオランダやスペイン、アイルランドのほか、アメリカやカナダからも多くのファン投票が届き、不参加と視聴・応援の切り離しという複雑な立場を示す結果となった。
オランダ在住者への視点
オランダはボイコットを宣言しながらも、視聴者票の上位国として名を連ねた。政治的なスタンスと文化的な関心が必ずしも一致しないという現実が数字に表れた形だ。在蘭日本人にとっても、ユーロビジョンはヨーロッパの文化・政治の空気を肌で感じられる機会として注目度が高い。今年の視聴者数の落ち込みは、単なるエンタテインメントの数字にとどまらず、イスラエルをめぐるヨーロッパ社会の分断を映す指標として今後も議論を呼びそうだ。
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情報源: NOS Algemeen



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