ドレンツ博物館金製品強奪、主犯3人全員に47か月の実刑
司法取引も「役割特定できず」で同一刑量、腕輪1点は今も行方不明
昨年1月にオランダ北部アッセンのドレンツ博物館で起きた金製品強奪事件で、アッセンの裁判所は主犯格3人に対し、それぞれ3年11か月(47か月)の禁固刑を言い渡した。被告のうち2人は司法取引に応じて盗品の一部を返還していたが、裁判所は3人全員に同一の刑を適用した。
司法取引は「軽減」につながらなかった
被告のダグラス・W とヤン・B は、今年4月初めに、コトフェネシュティの黄金のヘルメットと金の腕輪2点を返還することと引き換えに、刑の軽減を条件とする司法取引に応じていた。検察はこの取引を踏まえ、取引を拒否したベルンハルト・Z には5年6か月、残る2人には3年8か月の求刑をそれぞれ行っていた。
しかし裁判所は、3人のうち誰がどの役割を担って盗品を返還したのかを特定することができないとして、3人全員に同一の47か月を言い渡すとした。さらに、司法取引に応じたはずのW とB についても、腕輪1点が依然として行方不明であることを理由に、検察の求刑を上回る刑量が科された。
爆発物で入口を破壊、ルーマニア側も「怒りと屈辱」
事件が起きたのは2025年1月25日。犯行グループは爆発物で博物館の入口を吹き飛ばし、ルーマニアから貸し出されていた4点の金製品を持ち去った。これらはルーマニアの国家的遺産にあたる貴重な遺物だった。
以前の公判では、ドレンツ博物館のロベルト・ファン・ランフ館長が、ブカレストのルーマニア国立歴史博物館のスタッフによる声明を読み上げ、盗難後に現地で感じた「衝撃、怒り、そして屈辱」を伝えた。館長はあらためて被告たちに未返還の腕輪の返還を求め、「それが戻って初めて、この辛い時期に本当の意味で終止符が打てる」と訴えた。
在蘭日本人にとっての意味
本件はルーマニアとの文化財貸し出しをめぐる国際的な信頼問題にも発展しており、オランダの博物館セキュリティのあり方にも問いを投げかけている。在蘭日本人を含む博物館利用者にとっては、貸し出し展示の保全体制や、万が一の際の法的対応がどう機能するかを知る事例となる。行方不明の腕輪1点が返還されるかどうかは、今後も注目される。
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情報源: DutchNews



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