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マレンゴ控訴審、検察が4人に終身刑を求刑――オランダ最大級の組織犯罪裁判が新局面へ
社会 読了 2分

マレンゴ控訴審、検察が4人に終身刑を求刑――オランダ最大級の組織犯罪裁判が新局面へ

「モクロマフィア」麻薬抗争に絡む6件の殺人、判決は来年初頭の見通し

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オランダ史上最大級の組織犯罪裁判として知られる「マレンゴ裁判」の控訴審で、検察は6月、4人の被告に対して終身刑を求刑した。対象はサイード・R(51歳)、兄弟のマリオ・R(44歳)とマオ・R(48歳)、そしてアフラフ・B(33歳)の4名。いずれも犯罪組織において中枢的な役割を担い、複数の殺害または殺害未遂に関与したとされる。検察はこの一連の事件を「凄惨な殺人の波」と表現した。また、終身刑を求刑されない残る9人についても、一審判決より重い刑が求められた

6件の殺人と「モクロマフィア」抗争

マレンゴ裁判の核心にあるのは、2015年から2017年にかけてオランダを揺るがした「モクロマフィア」と呼ばれる麻薬組織間の抗争だ。この間に6件の殺人が実行され、被害者には犯罪情報ブロガーのマルティン・コックや、スパイグッズ店経営者のロナルド・バッカーが含まれる。また、ハキム・チャンガチという男性は人物の取り違えによって命を奪われた。

検察は、暗号化された被告間のメッセージを解読した証拠に加え、司法取引に応じた証人ナビル・Bの証言を主な根拠として立証を進めてきた。「運転手・武器の調達者・見張り役も、殺害を命じ指揮した者と同等に不可欠な存在だった」と訴え、組織の末端に至るまで責任を問う姿勢を示した。

一審では検察が6人に終身刑を求刑したものの、裁判所が終身刑を言い渡したのは、組織のトップとされるリドゥアン・タギ、サイード・R、マリオ・Rの3人にとどまった。控訴審ではマオ・Rが一審の懲役15年8か月から終身刑へと引き上げられた。一方、モハメド・Rは一審で27年、今回は終身刑ではなく29年が求刑されるなど、ケースごとに対応が分かれる。

首謀者タギへの求刑は先送り

最大の焦点であるタギ本人への求刑は、今回の期日では行われなかった。専用の枠組みに基づき複数の刑事弁護士に打診がなされたものの、オランダ国内のすべての弁護士が代理人就任を断ったため、タギ側の手続きは依然として宙に浮いたままだ。弁護人確保の難航は、裁判の長期化を招く一因ともなっており、その行方が引き続き注目される。

判決は来年初頭に言い渡される見通しだ。マレンゴ裁判はオランダの組織犯罪対策における歴史的な節目として広く受け止められており、在蘭の日本人を含む外国人居住者にとっても、オランダ社会が組織犯罪とどう向き合うかを示す重要な指標となっている。控訴審の最終判断がいかなる形で下されるか、今後も注視が必要だ。

情報源: DutchNews

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