かかりつけ医での簡易メンタルケア、本来の目的を果たせず——調査が示す課題
「ggz-light」導入から年月を経ても、待機リスト短縮も健康改善も実現せず
オランダでは精神的な不調を抱えた患者が最初に相談するのは、多くの場合かかりつけ医(huisarts)だ。重篤でないと判断された場合、専門の精神科・心療機関(ggz)へ紹介される前の段階として、かかりつけ医のもとで「ggz-light」と呼ばれる簡易的なメンタルヘルスケアを受ける仕組みが設けられている。しかし、この制度が本来の目的を果たせていないことが、調査によって明らかになった。
効果が出ない「軽度版」ケア
調査の結果、ggz-lightを受けた患者は長期的に見て精神的健康が改善するとは言えず、就労の継続にも有意な効果がないことが示された。オランダにおいてメンタルヘルスの問題は就労能力と密接に結びついており、ケアの効果は患者の社会復帰や生産性維持という観点からも評価される。だが、その両面においてggz-lightは期待された成果を上げていないという。簡易ケアの内容や提供体制が、患者の多様で複雑なニーズに対応しきれていない可能性が指摘されている。
「待機リスト短縮」の期待も裏切られた形に
ggz-lightが導入された背景の一つには、専門のggz機関における深刻な待機リスト問題がある。より多くの患者をかかりつけ医の段階で対応することで、専門機関への流入を抑え、待機期間を短縮する——そうした狙いがあったとされる。しかし今回の調査は、その効果も実現していないことを示した。ggz-lightが「受け皿」として機能しているとは言い難い状況だ。専門機関の待機リストは依然として長く、必要なケアへのアクセスが遅れるという構造的な問題は解消されていない。
在蘭日本人にとっての意味
この問題は、オランダに暮らす日本人にとっても他人事ではない。精神的な不調を感じてかかりつけ医に相談した場合、多くのケースでまずggz-lightに類するケアが提案される。しかしその効果が限定的であるならば、必要な専門的支援を受けるまでに時間がかかるリスクがある。特に言語的・文化的なハードルから専門機関への直接アクセスが難しい外国人住民にとっては、ggz-lightへの依存度が高くなりやすく、制度の機能不全の影響を受けやすい立場にあるとも言える。今後、オランダ政府や医療界がこの調査結果をどう受け止め、制度の改善につなげるかが注目される。
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情報源: NU.nl



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