ナイメーヘンのアマチュア天文家、小惑星の名前に輝く
IAUが「(585349) Eeuwes」を正式認定――屋根から宇宙へ続く10年の歩み
火星と木星の間の小惑星帯を静かに周回する岩塊に、一人のアマチュア天文家の名前が刻まれた。国際天文学連合(IAU)は今週月曜日、直径約1.5kmの小惑星「2018 BS7」を正式に 「(585349) Eeuwes」 と命名したことを確認した。その名の主は、オランダ東部ナイメーヘンに暮らす45歳のアストリッド・エーウェス氏だ。
屋根の上の宇宙塵から始まった探究
エーウェス氏の専門は、屋根や路上から採取した微小隕石――いわゆるマイクロメテオライトの研究だ。肉眼ではほぼ見えないほど微細な宇宙の欠片を丹念に集め、分析し、その成果をSNSや講演を通じて広く発信してきた。活動の拠点は、ヘルダーラント州にあるBussloo天文台。10年以上にわたってボランティアとして同台に関わり続けており、2023年にはオランダ王立天文気象協会(KNVWS)からその普及活動が評価され、表彰を受けている。
この小惑星をもともと発見したのは、現在TUデルフト(デルフト工科大学)に籍を置く研究者マルコ・ラングブルーク氏で、発見は2012年10月にさかのぼる。IAUへの命名推薦を行ったのもラングブルーク氏だった。知らせはある午後、同僚からのWhatsAppメッセージとして届いたという。「いつもふざけ合っている同僚だったので、最初は信じられなかった」とエーウェス氏はオランダの放送局NOSに語った。「でも転送されてきたメールを見て、現実だとわかった。それからずっと、反応が止まらない」。
アンネ・フランクやクライフと並ぶ栄誉
小惑星への命名は、エーウェス氏にとって長年の夢だったという。「大きくなったらそんなことがあればいいな、とずっと思っていた。でもこれは素晴らしい――これまでの活動の集大成だ」と本人はNOSのインタビューで喜びを語った。今後は自ら望遠鏡を向け、「(585349) Eeuwes」を撮影することも計画しているという。暗い天体ではあるが、高性能な機材があれば捉えられる距離にあると本人は話す。
小惑星帯には、アンネ・フランク、フィンセント・ファン・ゴッホ、レンブラント、ヨハン・クライフ、そしてウィルヘルミナ女王やユリアナ女王といったオランダゆかりの著名人の名を冠した小惑星がすでに存在する。エーウェス氏はその系譜に連なることになった。研究者ではなく、地域に根ざしたアマチュアの活動家がこの列に加わったことは、天文学における市民科学と普及活動の意義を改めて示す出来事でもある。在蘭日本人の中にも天文に親しむ方は少なくないが、Bussloo天文台のような地域の観測施設がこうした人材を育てていることは、覚えておいて損のない事実だろう。
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情報源: DutchNews



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