テル・アペル難民センターで収容危機——屋外待機者に今夜の寝床なし
首相代行が初めて「難民危機」と明言、過密状態は連日2200人超
オランダ北部フローニンゲン州に隣接するドレンテ州、ウェスターウォルデ基礎自治体にある難民登録センター「テル・アペル」が、深刻な収容危機に直面している。赤十字の広報担当者がNOSに対して明らかにしたところによると、センター外で待機する数十人の亡命希望者について、今夜の宿泊場所がいまだ見つかっていない状態が続いている。
定員超過が常態化、近隣村が緊急対応
テル・アペルの収容定員は最大2000人だが、今週はほぼ毎日2200人以上が宿泊しており、それでも新たに申請に訪れる全員を受け入れる余裕はない。難民受け入れ機関COAは最も脆弱な立場の申請者のみを優先して受け入れており、その結果、前夜には100人以上がドレンテ州の村ヒーテンの体育館で一夜を明かし、水曜日にも約50人がスタッツカナールへ移送されて宿泊した。赤十字は午後7時前、外で待機する60〜70人に温かい食事を配給した。また日差しを遮るためにパーティーテントを5張り設置したが、赤十字の広報担当者は「そこで夜を過ごさせるつもりはない」と強調している。
首相代行が「難民危機」と初めて明言
事態の深刻さを象徴したのが、首相代行を務めるロブ・イェッテン氏の発言だ。同氏はこの日の午後、内閣として初めて「難民危機(asielcrisis)」という言葉を公式に使用した。「夜の11時半まで電話をかけ続けて、どこかの体育館に人々を寝かせられるか確認しなければならないなら、それはもう難民危機だと思う」と述べ、現場の切迫した状況を率直に認めた。COAによれば、国内の他の収容施設にも空きが少なく、テル・アペルから他拠点へ転送できる人数は限られている。新規申請者が毎日センターに訪れる一方、既存の入居者がなかなか次の施設へ移れない構造的な詰まりが、事態を悪化させている。
在蘭日本人への影響と社会的背景
直接的な生活への影響は限定的だが、この問題はオランダ社会全体に広がる難民受け入れ体制の限界を鮮明に示している。今回の状況は単なる一時的な過密ではなく、COAが管轄する全国の収容ネットワークが飽和状態にあることを意味する。長期的には、政府が進める移民・難民政策の見直し議論に直結する問題であり、政治的な対立も深まりつつある。ピンクステル(聖霊降臨祭)の連休を前に、赤十字は「一夜限りではなく、より長期的な解決策が連休前に必要だ」と訴えており、政府・自治体・支援団体が協議を続けている。
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情報源: NOS Algemeen



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