反難民デモが全国9都市で開催、各地で対抗デモが上回る
参加者は計約1,200人にとどまり、ナイメーヘンでは反難民派の5〜10倍の支持者が結集
週末、オランダ全土で「国民抗議(Nationaal Protest)」と銘打った反難民デモが一斉に開催された。主催者側はオランダ全12州での開催を掲げていたが、実際に集会が確認されたのはアムステルダム、ハーグ、ユトレヒト、フローニンゲンなど9都市にとどまり、ドレンテ、ゼーラント、フレヴォラントの3州ではオンラインメディアでも開催情報が確認されなかった。9都市の参加者を合わせても合計約1,200人という規模で、大規模な社会運動には至らなかった。
対抗デモが各地で上回る展開
最も注目を集めたのはナイメーヘン市内のプレイン44広場だ。反難民派の参加者は約100人だったのに対し、シリアやパレスチナの旗を手にした対抗デモ参加者は500〜1,000人に達し、数の上で圧倒した。同市のフベルト・ブルルス市長は、反難民側の参加者の中に黒い服を着た「サッカー系の結びつきを持つ人々」が含まれていたと述べた。抗議の場では2人が逮捕されており、うち1人は警察官への侮辱行為が理由とされている。主催者側は市庁舎前の歩道に花輪を供えて「民主主義の死」を象徴する予定だったが、実際には白い花を数本散らすにとどまった。フローニンゲンでも、難民支持を訴える約200人の市民が反難民派80人と対峙し、警察が両者の衝突を防ぐために介入した。
レーワルデンでは、集会でナチス式敬礼を行った男が現行犯逮捕された。同地でも反難民派に対し、ドッレ・ミナスやエクスティンクション・レベリオンなど左派系グループの参加者が多数集まっており、主催者のカロリン・ティーデマ氏は「彼らが声を上げるなら、オランダやレーワルデンの全員がそう考えているわけではないことを示したい」と語った。
難民施設をめぐる暴力的抗議が続く背景
今回の全国デモに先立つ数週間でも、難民収容施設の設置計画が持ち上がる各地で暴力的な抗議が相次いでいる。アペルドールン、ロースドレヒト、アイセルスタイン、デン・ボスなどの町や村では警察が数十人を逮捕している。直近では金曜夜、アペルドールンで市議会が240人の難民の一時収容施設に転用しようとしている旧校舎の前で、花火が投げ込まれ小規模なグループが機動隊と衝突し、3人が逮捕された。
難民政策をめぐる緊張は、オランダ社会のなかで依然として高い水準にある。今回のデモが目標とした規模を下回り、各地で対抗デモが数で上回ったとはいえ、施設設置計画が具体化するたびに局所的な抗議や衝突が繰り返されるという構図は続いている。在蘭日本人にとっても、居住地域で突発的なデモや交通規制が発生する可能性があるため、地元ニュースや警察の告知には注意を払っておきたい。
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情報源: DutchNews



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