マクシマ王妃、国籍取得25年——それでもアルゼンチン気質は健在
「真のラテン女性」であることが、彼女の最大の魅力
オランダのマクシマ王妃がオランダ国籍を取得してから、今年でちょうど25年を迎えた。ブエノスアイレス生まれのマクシマは、2001年にウィレム=アレクサンダー皇太子(当時)と結婚し、以来オランダ王室の一員として歩んできた。四半世紀という節目を前に、故郷アルゼンチンでは「彼女は今もラテン女性のままだ」という声が上がっている。
アルゼンチン人ジャーナリストが語る「変わらぬ素顔」
アルゼンチンの著名ジャーナリスト、パウラ・ガローニとルドルフォ・ベラ・カルデロンは、王妃の言動を長年にわたって観察してきた人物だ。両者は取材の中で、マクシマ王妃は今も「真のラテン女性(latina)」だと口をそろえる。身振り手振りの豊かさ、感情をストレートに表現するスタイル、人との距離の縮め方——そういった細かな所作に、アルゼンチンで育った女性の面影がはっきりと残っているという。
オランダは一般的に、控えめで実用主義的な文化が根付いている国とされる。そんな環境に25年身を置きながらも、王妃がラテン的な個性を保ち続けていることを、ガローニとベラ・カルデロンは「むしろ良いことだ」と評価する。画一的になりがちな王室の世界において、マクシマ王妃の個性は際立った存在感を放っているというのだ。
二つの文化を生きるということ
国籍取得から25年という歳月は、人が一つの国に「溶け込む」には十分な時間とも言える。それでも文化的アイデンティティは、簡単には塗り替えられない。マクシマ王妃のケースは、移民や異文化間の結婚を経験した人々にとって、どこか共鳴を呼ぶ話かもしれない。「どちらの国の人間か」という問いに、単純な答えを出す必要はない——彼女の姿はそんなメッセージを体現しているようにも映る。
在蘭日本人にとっても、この話は他人事ではないだろう。オランダに長く暮らしながらも、日本的な価値観や感覚を大切にしている人は少なくない。王妃の存在は、異国に根を下ろしながら出身地の文化を誇りとして持ち続けることの豊かさを、あらためて思い起こさせてくれる。
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