ユーロビジョン決勝、今夜開催——ボイコットのオランダ不在で注目国はどこか
フィンランド、イスラエル、そして番狂わせ候補オーストラリアに熱視線
ユーロビジョン・ソングコンテストの決勝戦が今夜、いよいよ幕を開ける。例年ならば開催国・参加国として存在感を示すオランダだが、今年は様相がまったく異なる。オランダは今大会への参加をボイコットしており、決勝のステージにオランダのアーティストの姿はない。それでも欧州各地のファンは画面の前に集まり、勝者の行方を固唾をのんで見守る。
優勝候補とその顔ぶれ
今大会で最も優勝に近いとされるのがフィンランドだ。エネルギッシュなパフォーマンスで予選から高い評価を集め、ブックメーカーのオッズでも上位に位置する。続いてイスラエルが有力候補として名前が挙がる。イスラエルは毎回、熱心な支持層からの組織票を集める傾向があり、今年も侮れない存在とされる。一方、番狂わせを起こす可能性として取り沙汰されているのがオーストラリアだ。地理的にはヨーロッパ外でありながら長年招待参加を続けており、今年もダークホースとして注目を集めている。
オランダ紙ADの音楽担当記者グード・ティーンホーフェンは、決勝に臨む全出場アーティストを独自に採点・評価した記事を掲載。「いつ画面から目を離してもいいか、いつ絶対に見逃せないか」というユニークな観点から各演目を紹介しており、エンターテインメント性の高い観戦ガイドとして読者の関心を集めた。セクシーなバルカン・ポップから炎を使った演出を誇るフィンランドのパフォーマンスまで、今年の決勝はバラエティに富んでいる。
オランダ不在が意味するもの
オランダのボイコットは、在蘭日本人にとっても無縁の話題ではない。毎年ユーロビジョンはオランダ国内でも大きな話題となり、職場や学校で翌日の話のタネになる一大イベントだ。今年はオランダ語の解説放送やオランダ視点での応援ムードが例年より薄い可能性があり、テレビ中継の雰囲気も例年と異なるかもしれない。
ボイコットの背景には、大会運営や出場国選定をめぐる政治的・倫理的な議論があるとされるが、詳細な経緯についてはさまざまな見方がある。いずれにせよ、欧州最大の音楽の祭典は今夜、オランダ抜きでその覇者を決める。フィンランドが大本命の座を守り切るのか、イスラエルが組織票で逆転するのか、あるいはオーストラリアが歴史的な番狂わせを演じるのか——今夜の結果は明日のオランダでも間違いなく話題になるだろう。
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