NOSフランス特派員サスキアの視点:マクロンが残すもの、二つの顔
欧州では強いリーダー、旧植民地では別の姿——大統領任期最終年の問い
NOS(オランダ公共放送)のポッドキャスト「De Dag」が続ける特派員紹介シリーズ。毎週日曜日に一人の海外特派員を取り上げ、その土地の空気と、主流メディアが掘り下げきれない物語を届ける企画だ。今回のゲストは、数か月前にパリへ赴任したばかりのフランス特派員、サスキア・ハウトゥイン記者である。
パリは「帰ってきた場所」
サスキアにとってフランスは、単なる赴任先ではない。母はフランス人で、幼少期の彼女はオランダ語よりも先にフランス語を覚えた。フリースラント州レーワルデンの実家ではフランスのニュースが流れ、台所からはラタトゥイユの香りがしていたという。言語も文化も体に染み込んでいるだけに、パリでの生活は「初めて来た場所」ではなく、むしろ「戻ってきた場所」として感じられると彼女は語る。
取材スタイルも前任地とは一変した。アフリカ大陸で過ごした8年間、彼女は入国許可を得るために数か月待つこともあり、現場に向かうには飛行機が不可欠だった。パリでは地下鉄やシェア自転車でニュースの現場へ向かえる——その日常の対比が、二つの世界の隔たりを象徴している。
マクロンの「二つの顔」
エピソードの中心に置かれているのが、エマニュエル・マクロン大統領の評価をめぐる問いだ。マクロンは現在、大統領としての最終年を過ごしている。欧州の舞台では安全保障や経済をめぐり強いリーダーシップを演出し、「大国家人として歴史に名を残したい」という意志を隠さない。
しかしサスキアが旧フランス植民地のセネガルを取材していたころ、彼女はしばしば「口を開けて見てしまうほど」の光景に出くわしたと言う。欧州でのマクロン像と、アフリカ側から見たマクロン像は、まるで別人のように乖離しているのだ。脱植民地化の議論が再燃するなかで、フランスとアフリカ諸国との関係は依然として複雑な緊張をはらんでおり、その文脈でマクロンの外交姿勢を問い直すことは、今なお鋭いテーマとなっている。
次の大統領は誰か
任期終了後の後継者問題も、エピソードが取り上げる重要な論点だ。フランス政界は左右ともに次期大統領候補をめぐる動きが活発化しており、次期大統領選挙の行方はヨーロッパ全体の政治地図にも影響を与えかねない。在蘭日本人にとっても、EUの結束や安全保障政策に直結するフランスの政権交代は、他人事ではない話題といえるだろう。ポッドキャスト「De Dag」への感想はdedag@nos.nlまで。
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情報源: NOS Algemeen



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