史上最大・30トン超のコカイン押収事件にオランダ人6人が関与
カナリア諸島沖で摘発、末端価格8億ユーロ超の密輸船に武装護衛として乗船か
スペインの最高刑事裁判所は5月初め、カナリア諸島沖で拿捕した貨物船「アルコニアン」(コモロ諸島船籍)から押収したコカインの量を公式に確定した。その重量は1,279梱包・計30,215キログラムに上り、スペイン当局が「過去最大の単一押収量」と認定した。末端価格は約8億1,200万ユーロと試算されている。
当初、スペインの警察組合AUGCは35〜50トンとの数字を公表していたが、裁判所の司法命令では30.2トンに修正された。それでもなお、スペイン従来の最高記録—2024年にアルヘシラス港で押収された13トン—の2倍以上に相当する。また、オランダ国内最大の押収事例として知られる2023年7月のロッテルダム港でのバナナ輸送船摘発(約8トン)をも大きく上回る規模だ。
武装護衛として乗船していたオランダ人6人
拘束された23人のうち、オランダ国籍の6人は突撃銃とピストルで武装しており、積み荷の護衛役を担っていたとみられている。残る17人はフィリピン人の船員だった。貨物船が拿捕されたのは5月1日で、スペインの国家警察が乗船して摘発を実行した。
今回の作戦には、オランダ国家警察と米麻薬取締局(DEA)が情報提供で協力していた。捜査当局は現在、オランダの組織犯罪ネットワークとの関連を精査するとともに、オランダで最重要指名手配犯の一人に挙げられる「ボレ・ヨス」ことヨス・レイデッケルスとの接点についても調べを進めている。
父親も起訴、高級時計のマネーロンダリングで求刑
レイデッケルスをめぐっては、別の動きも表面化した。今週、オランダ検察が同容疑者の父親に対して禁錮7か月を求刑したと報じられた。父親は、息子の麻薬収益で購入されたとされる約11万ユーロ相当のパテック・フィリップの腕時計のマネーロンダリングに関与した疑いを持たれている。
オランダは欧州における麻薬密輸の主要な中継地・拠点として長年指摘されており、今回の事件はその現実を改めて示すものとなった。在蘭日本人にとって直接的な生活への影響は限定的だが、オランダ発の国際組織犯罪が米西欧の捜査機関の連携によって摘発されていく構図は、今後の司法・政策動向を見守るうえで注目される事案だ。
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情報源: DutchNews



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