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クルーズ船「ホンディウス」でハンタウイルス集団感染——28か国が追跡調査の世界規模対応
社会 読了 2分

クルーズ船「ホンディウス」でハンタウイルス集団感染——28か国が追跡調査の世界規模対応

死者3名、オランダ人夫妻も犠牲に。WHOはパンデミックリスクを否定するも、長い潜伏期間に警戒

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南極圏クルーズで知られる探検船「ホンディウス」号が、致死率の高いハンタウイルス(アンデス型)の集団感染源として世界の注目を集めている。これまでに乗客3名が死亡し、複数の感染者が各国の病院に入院中だ。28か国の乗客・乗員が乗船していたことから、世界保健機関(WHO)はすでに少なくとも12か国と連絡を取り、大規模な追跡調査が進んでいる。

致死率20〜35%——追跡を難しくする長い潜伏期間

アンデス型ハンタウイルスは、感染した場合の致死率が20〜35%とされる危険なウイルスだ。さらに厄介なのが、その潜伏期間の長さである。感染から発症まで数週間かかるケースもあり、感染者が気づかないまま下船・帰国してしまっている可能性が高い。WHOはCOVID-19のようなパンデミックには至らないと強調しているが、ウイルスの感染経路や初発事例の特定はいまだ進行中だ。感染の起点はアルゼンチンとみられているが、オランダ人夫妻がチリやウルグアイにも寄港していたため、断定はできていない。専門家の一人はBBCの取材に対し、各国の対応について「非常に混乱している」と率直に述べた。

各国の対応——オランダは6週間の自宅隔離を義務化

オランダには乗客11名と乗員5名の計16名が乗船していた。感染が確認されたオランダ人夫妻はともに死亡し、船内で濃厚接触があったオランダ人乗務員はアムステルダムUMCで検査を受けたが、陰性だった。オランダ政府は、船内に残るオランダ人全員を帰国させ、帰国後6週間の自宅隔離を義務付けると発表している。また、船から退避した患者のうち2名(オランダ人1名・英国人1名)がLUMCおよびラドバウド大学病院に搬送され、感染が確認された。

各国でも対応が急ピッチで進む。英国はセント・ヘレナ島で下船した乗客を含む3名の感染を確認し、英国本土に戻った乗客に対して45日間の隔離を求めている。スイスでは5月6日に1名の陽性が確認されチューリッヒの病院に入院。ドイツでは死亡した乗客1名のほか、65歳のドイツ人患者がデュッセルドルフの病院で治療を受けている。フランスは死亡したオランダ人女性と接触があった8名のフランス人を特定し、うち1名が軽微な症状を示している。ベルギー、カナダ、米国(ジョージア、テキサス、アリゾナ、バージニア、カリフォルニアの各州)、フィリピンでも同様に監視や隔離措置が取られている。船はこの週末、スペイン・テネリフェ島に入港予定で、スペイン当局は隔離された専用エリアでの接岸を準備しているが、カナリア諸島の地方政府は入港への反対を表明している。

オランダ在住者にとっての意味

在蘭邦人が今回の事態で直接影響を受ける可能性は限定的だが、LUMCやラドバウド大学病院に感染者が搬送・治療中であることは知っておきたい事実だ。ハンタウイルスは人から人への空気感染が起きにくく、WHOもパンデミックリスクを低く評価しているため、過度な懸念は必要ない。ただし、もし今後数週間以内に南米クルーズ帰りの知人が体調不良を訴えるようなことがあれば、速やかに医療機関へ相談するよう促すことが重要だ。潜伏期間の長さを踏まえると、新たな感染者が今後さらに判明する可能性は依然として排除できない。

情報源: NOS Algemeen

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