ベルギーで蘭国籍5人逮捕――アントワープ州倉庫からコカイン208kg押収
不審車両の通報が端緒、ヘリも動員した捜査で6人身柄拘束
ベルギー・アントワープ州の小村ランストで、警察がコカイン208キロを押収し、オランダ国籍の男5人とベルギー人1人の計6人を麻薬密輸の疑いで逮捕した。地元当局が明らかにした。逮捕された全員は現在勾留中で、捜査が続いている。
不審な通報からヘリ動員へ
発端は4月22日、アントワープ州のオーストマルセステーンウェフにある工業団地への不審な車両の出入りに関する市民からの通報だった。前夜に輸送コンテナが荷下ろしされた直後から、倉庫ユニットに異常に多くの車が出入りしているのが目撃されていた。警察が現場周辺を捜索したところ、放置されたVWゴルフの車内にコカインの包みを発見。この車を運転していたとみられる25歳のベルギー人容疑者は、警察ヘリコプターの支援を受けて近隣で身柄を確保された。
その後、オランダナンバーの車両を停車させたところ、22歳・25歳・25歳のオランダ人男3人が乗車していることが判明。さらに倉庫への家宅捜索で24歳と31歳のオランダ人男性2人も発見され、合計6人の逮捕に至った。
アントワープとオランダ人の「分業」
アントワープは近年、ヨーロッパ最大のコカイン流入港として知られるようになった。膨大な貨物量を誇る港湾インフラが、麻薬密輸組織にとっても格好の経路となっているためだ。ベルギーの検察当局はこれまでも、コカインをベルギー国内で輸送・分配する「組織者」としてオランダ人が繰り返し関与していると指摘してきた。今回の事件はその構図を改めて浮き彫りにしている。
直近の類似事件では、2025年9月にも蘭白国境付近の倉庫でオランダ人7人が逮捕され、コカイン1,200kgが押収されている。今回の押収量208kgはそれより少ないものの、逮捕された5人がいずれもオランダ国籍という点は、両国をまたぐ犯罪ネットワークの根深さを示している。
在蘭日本人への影響と社会的文脈
直接的な生活への影響は限定的だが、この種の事件はオランダ国内の麻薬政策や国際的な犯罪組織への対応をめぐる議論と密接に結びついている。オランダ当局もベルギー当局と連携した捜査を強化しており、今後の司法手続きの行方が注目される。アムステルダムやロッテルダムを生活拠点とする在蘭日本人にとっても、こうした麻薬組織が都市部の治安環境に影響を与え得る問題として、静かに注視しておく必要があるだろう。
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情報源: DutchNews



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