アルバート・ハイン、ボディカム試験導入——店員への暴力・脅迫に対抗
アムステルダム・ロッテルダムの一部店舗で先行実施、拡大も視野に
オランダ最大手スーパーマーケットチェーンのアルバート・ハイン(Albert Heijn)が、アムステルダムとロッテルダムの一部店舗において、ボディカムの試験的導入を開始することを発表した。店員が日常業務の中で直面する攻撃的な言動や脅迫行為への対応策として実施されるもので、小売業界における従業員の安全確保という課題が改めて浮き彫りになっている。
なぜ今、ボディカムなのか
近年、スーパーマーケットのレジ係や警備員など、対人業務に従事する店員への暴力・脅迫行為はオランダ全土で社会問題となっている。万引きへの注意や年齢確認などをきっかけにしたトラブルが発展するケースも多く、現場スタッフの精神的・身体的な負担は決して小さくない。アルバート・ハインは今回の試験導入について、こうした現場の危険な状況を少しでも抑止し、万が一の際には証拠として活用することを主な目的として挙げている。ボディカムは威圧的な行動を未然に防ぐ「抑止力」として機能するとともに、事後の対応や警察への通報においても有効な記録手段となる。
試験導入の範囲と今後の展望
今回の対象はアムステルダムとロッテルダムの複数店舗に限定されており、あくまでパイロット(試験)段階だ。ただし、同社は試験の結果や効果を見極めた上で、導入店舗を拡大する可能性を示唆している。オランダではすでに公共交通機関の乗務員や自治体職員などがボディカムを着用する事例が広がっており、小売業への応用も自然な流れといえる。一方で、プライバシーの観点から、映像の管理方法や保存期間についての透明性確保が今後の課題となるだろう。
在蘭日本人の生活への影響
アルバート・ハインはオランダ在住の日本人にとっても、日常的に利用する身近なスーパーマーケットだ。ボディカムを装着したスタッフと接する機会が増えることになるが、これは店員の安全を守るための措置であり、一般客の行動が記録されるわけではない。むしろ、安心して買い物できる環境づくりにつながるとも言える。試験の成否がオランダの小売業界全体の安全対策の方向性を左右する可能性もあり、今後の展開が注目される。
情報源: NU.nl




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