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「戦争に備える医療体制」オランダ軍と病院が緊急時対応を本格強化
政治・行政

「戦争に備える医療体制」オランダ軍と病院が緊急時対応を本格強化

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「負傷者の大量流入」に備えて

オランダ国防省は、ロシアとNATO間で軍事衝突が発生した場合、前線からの負傷兵や同盟軍の通過による傷病者の大量流入が想定されると警告している。これに備えて、保健省、病院協会(NVZ)、ケア団体と連携し、医療体制の強化を進めている。

国防省の報道官は「オランダがどのような医療需要にも対応できるよう、綿密に準備している」と語っている。

UMCユトレヒトの災害病院も活用

ユトレヒト大学医療センター(UMC Utrecht)が有する大規模事故・災害専用病院も、この計画の中核として準備を進めている。

NVZの広報担当者は、「オランダの病院は平時から危機対応訓練を定期的に行っており、全体として高い対応能力を有している」と述べる一方、追加資金が不可欠であると指摘している。その資金の一部は、NATOが定める即応準備のための予算配分(1.5%)を活用できる可能性がある。

軍の医療体制も大幅に強化

オランダ軍は現在、医療スタッフ、装備、輸送体制を強化し、戦傷者の迅速な後送と治療が可能となるよう準備を進めている。輸血用血液と血漿の備蓄も、献血機関サンクイン(Sanquin)と連携して拡充される予定である。

国防省によれば、「死傷者数は戦争の規模と期間に依存するが、ドイツやフランスが想定している水準と同様に高い被害を念頭に置いている」と述べており、短期的かつ広範な対応能力の確保を目指している。

予備役の医療人材を積極活用

医療分野においては予備役制度が鍵となっており、報道官は「新たな医療キャパシティの一部は予備役によって支えられている」と説明している。彼らは本業は民間職でありながら、追加の軍事医療訓練を受けて、必要時に即時動員可能な人材とされている。

この仕組みにより、民間医療への負担を増やすことなく、専門性を確保することができるとされている。

軍医が民間病院に配置されるケースも

戦時体制においても一般市民への医療アクセスは最大限確保されるべきという立場から、一部の軍医は民間病院に配置されることになる。これにより、通常の医療サービスができる限り継続されることが意図されている。

フランス・ドイツも対応強化中

国防医療体制の拡充はオランダに限った動きではなく、フランスやドイツも近年、同様の方向で医療インフラの増強を進めていることが報告されている。

参考

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