進学判定テストに公平性の疑問、テストの種類で進路に差が出る?
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進学判定テストの「格差」
オランダでは、小学校最終学年(グループ8)の生徒に対して進学判定のための「遷移テスト(doorstroomtoets)」が行われており、この結果が中等教育(vmbo、havo、vwoなど)への進学ルートを決定する際に重要視されている。
しかし、新聞『De Volkskrant』の調査によれば、実際には使用するテストによって結果に大きなばらつきがあることが明らかになり、教育関係者や教育監査局(Onderwijsinspectie)から「不公平」との声が上がっている。
Citoで上位校判定が出やすい傾向
調査によると、Citoの「Leerling in Beeld」テストを使用した学校では、havoやvwoといった上位教育機関への進学判定が多く出る一方で、IEPやRoute 8といった他のデジタルテストでは、より低い判定が出る傾向がある。
教員による成績評価(advies)は一貫しているにも関わらず、テストの違いが結果に影響している点に懸念が高まっている。
成績に見合わない低判定に混乱
オス(Oss)市の学校連合「Filios Scholengroep」では、Route 8を使用した際に生徒の成績が急落したと報告。学校リーダーのJack Daalmans氏は「驚きと困惑を隠せなかった」と語り、「何が問題だったのか、次にどう修正すべきか検討を始めた」としている。
この事態を受け、Filiosに所属する20校のうち11校が翌年からCitoテストに切り替えたところ、目標達成率が45%から70%に大幅上昇。一方、Route 8を継続した学校では成績改善はわずかにとどまり、全国平均にわずかに上回る程度(63%)だった。
教育次官「テストに差はない」と主張
こうした結果にも関わらず、教育次官Mariëlle Paul氏は、「どのテストを選んでも問題はない」との立場を維持。懸念の声に対しても、「不安を煽ることは好ましくない」として、議会への回答でもシステムの信頼性を強調している。
次官は、各テストの基準統一を監督する試験・評価委員会(CvTE)の見解を引き合いに出し、「テストは科学的に比較可能」と主張。結果の違いは学校の生徒層(例:学習経験の乏しい家庭の割合など)によるものではないかという見方を示している。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


