スキポール空港、EU入域新システム導入で200人増員
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EUの新制度「EES」とは?
EES(Entry/Exit System)は、EU・シェンゲン圏内の29か国で導入される新しい出入域管理システムである。これまで物理的なパスポートスタンプに依存していた出入国管理を、生体認証(顔+指紋)とデジタル記録に置き換えることで、出入域の精度を向上させ、不法滞在の抑止や治安強化を目的としている。
対象はシェンゲン域内に90日以内の短期滞在を行う非EU圏旅行者であり、EU市民や永住権保持者は対象外である。
スキポールでは200人を新規配置
オランダ最大の国際空港であるスキポール空港では、11月からEES端末を段階的に導入している。空港側は200人の新規スタッフを配置し、非EU圏の旅行者に対してシステムの操作支援や導線案内を行う。
プログラムマネージャーは、「すでに他の部署で訓練を積んだ職員もおり、人員体制には余裕がある」と説明している。乗客はパスポートをスキャンした後、顔写真と指紋が登録され、次に入国審査官による確認へと進む流れである。
年内は試験運用段階
オランダ政府はEESの導入について、2026年4月10日までに段階的に全国展開する方針である。その間は、従来通りパスポートにスタンプが押される形で対応される。
難民・移民政策省の担当者によれば、スキポールでは最終的に1日1万5,000〜2万人がEESを使用すると見込まれている。ただし、当面は1日数十人規模の試験運用から開始し、12月以降に段階的に利用者を拡大していく予定である。
初回登録は時間がかかる見通し
オランダ王立軍憲兵隊によると、初めてEESを利用する乗客は登録手続きに時間がかかることが予想されており、混雑状況や乗客の対応速度によって所要時間が左右される。
そのため、空港では手続きに要する時間のばらつきに備え、導線の最適化やトラブル対応の体制を整えている。
全国の空港・港でも順次導入
この新システムは、スキポール空港に限らず、他のオランダ国内空港でも11月から順次導入されている。すでにイームスハーフェン港、アイモイデン港などの沿岸国境地点では稼働中であり、今後すべての主要入国拠点に広がる見通しである。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


