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オランダで子どもの貧困が深刻化、眼鏡すら買えない家庭が多数
社会

オランダで子どもの貧困が深刻化、眼鏡すら買えない家庭が多数

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「子どもの貧困」は例外ではない

オランダでは、教育用品などの支援を行う団体Stichting Leergeld(スティヒティング・レールヘルド)が2025年に支援した子どもは約20万人に上った。前年より7%増加しており、貧困状態にある子どもの数は依然として深刻である。

特筆すべきは、働く親を持つ家庭からの支援要請が増えている点である。「住居費、エネルギー費、医療費が高止まりしており、それに対して収入の伸びが追いついていません」と、同団体のディレクター、アレクサンドラ・バーテルス(Alexandra Bartels)氏はRTL Nieuwsに語った。

働いていても貧困層に

オランダ中央統計局(CBS)によると、2024年時点で17万5000人の就労者が貧困ライン以下の生活を送っており、前年より2万5000人増加した。

貧困はもはや「失業家庭」だけの問題ではない。

眼鏡すら買えない子どもたち

さらに問題なのが、健康や発達に影響を及ぼす眼鏡の購入すら困難な家庭が多数存在することだ。

アムステルダム大学医療センター(UMC)とIpsos I&Oが公衆衛生省の依頼で実施した調査によると、オランダでは計約63万4000人の子どもが近視または遠視のため眼鏡を必要としていると推定される。だが、保護者の16%が金銭的理由で購入を断念または遅延しているという。

研究者ルート・ファン・ニスペン(Ruth van Nispen)氏は次のように語っている:

「子どもは年に1回は新しい眼鏡が必要です。しかし、1本あたり平均275ユーロもかかるため、約6万4000人の貧困層またはその近くにいる子どもたちの中で、数千人が全く眼鏡を持っていないと推定しています。」

本当の子ども貧困数はもっと多い?

CBSによれば、2024年に貧困ライン以下で生活していた子どもは9万3000人とされている。しかし、実際には貧困線ギリギリの家庭を含めると、約33万8000人の子どもたちが「経済的に厳しい環境」に置かれていると、オランダ家計情報機関Nibudは推定している。

国による恒久的な政策を求める声

Leergeldなどの支援団体は、できる限り多くの子どもを助けているが、支援申請数は増え続けており、対応が追いつかなくなってきている。

「この状況はもはや放置できません。子どもたちが社会で健やかに育つために、ノートパソコンや水泳教室の無償提供など、国レベルでの恒久的支援体制が必要です」とバーテルス氏は訴える。

子どもの権利擁護官も警鐘

2025年9月には、子どもの権利擁護官マルグリーテ・カルファーボーア(Margrite Kalverboer)氏も国に対し次のように警告した:

「私たちはもはや一時的な解決策では満足していられません。構造的な支援と個別対応の組み合わせこそが、子どもたちを“常に不安定な暮らし”から救う唯一の道です。」

参考

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