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違法ファットバイク1万台以上を押収 人気拡大で取り締まり強化
社会

違法ファットバイク1万台以上を押収 人気拡大で取り締まり強化

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📦 この記事は旧 HARRO LIFE(https://harrojp.com/articles/300125-3)からの移行アーカイブです。

違法ファットバイクの押収が急増

オランダの検察庁(OM)のデータによると、2024年に押収された違法ファットバイクの数は約1万500台に達し、2023年を大きく上回った。AD紙の報道によれば、ファットバイク利用者への罰金発行件数も大幅に増加している。

この背景には、警察の取り締まり強化とファットバイクの人気上昇がある。単純に、より多くのファットバイクが街中を走るようになったため、違法な車両の発覚件数も増えている。

オランダの電動自転車規制と罰則

オランダでは、電動自転車(e-bike)として合法的に公道を走行するためには、以下の条件を満たす必要がある。

最高速度:25km/h以下
モーター出力:250W以下

この基準を超えるファットバイクや電動自転車は、法律上「原付バイク」扱いとなり、ナンバープレートの登録やヘルメット着用が義務となる。しかし、実際には基準を超えたファットバイクが多く流通し、特にスピードリミッターを解除できるモデルが問題視されている。

違反した場合、初回は310ユーロ(約4万9,000円)の罰金が科され、再違反するとバイクが没収される。

取り締まり強化の背景

警察は2023年末に約250台の「ローラーベンチ」を導入し、ファットバイクの速度を測定する新たな取り締まりを開始。この装置を使った検査が2024年半ばから本格運用され、違反者への罰金発行件数が急増した。

警察の広報担当者ルナ・ファン・ヘールワールデン=スミット氏はAD紙に対し、「全国の罰金件数は過去3年間で2倍に増えた。2024年は数千件に達している」と語っている。ただし、正確な件数は公表されておらず、現在の統計ではファットバイクは「電動自転車」という広いカテゴリーに含まれているため、詳細な内訳は不明だ。それでも、罰金の大半がファットバイク関連であるという見方は正しいという。

さらに、税務当局FIODなどの他の政府機関も取り締まりを強化し、2024年には計1万500台の違法ファットバイクを押収した。

オランダへの違法ファットバイクの流入

オランダ国内だけでなく、輸入段階での取り締まりも進められている。人間環境・輸送検査局(ILT)は2024年夏、中国から検査を受けていない1万6,500台のファットバイクを押収した。この大半はロッテルダム港で押収されたもので、違法車両が市場に流入するのを防ぐ狙いがある。

政府の対応と規制強化の課題

オランダの安全交通協会(VVN)は、警察の取り締まり強化を評価しつつも、「違法なファットバイクが多すぎて、すべてを取り締まるのは不可能に近い」と指摘している。特に、輸入されたファットバイクの多くがスピードリミッターを簡単に解除できる仕様であることが問題視されている。

議会では、バリー・マドレナー基盤整備大臣に対し、ファットバイクの年齢制限やヘルメット着用義務の導入を求める声が上がっている。しかし、同大臣は「ファットバイクと通常の電動自転車を明確に区別するのが難しいため、規制を導入する場合、すべての電動自転車に適用する必要がある」と慎重な姿勢を示している。

今後の展望

・違法ファットバイクの摘発は今後も増加
・政府は年齢制限やヘルメット義務化を検討も、実現には課題が多い
・取り締まり強化と並行して、輸入規制や技術的対策も必要に

ファットバイクの人気が高まる一方で、安全性の確保と違法車両の取り締まりが今後の大きな課題となりそうだ。

参考

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