洪水リスク地図が住宅建設22万戸を阻む可能性、EIBが警鐘
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洪水リスクで住宅建設が中止?
経済建設研究所(EIB)は、オランダ政府が2023年に発表した気候変動に伴う洪水や地盤沈下リスクに基づいた建設可能地域の地図が、最大22万戸の住宅建設を阻止する可能性があると警告している。この地図は、インフラ・水管理省が作成したもので、気候リスクをもとに住宅建設の可否を判断する材料とされている。
住宅相Mona Keijzerが掲げる98万3000戸の新築目標のうち、安全とされる地域で建設できるのは半数程度だと、EIBはテレグラフ紙に語った。
「極端なシナリオに基づきすぎている」
EIBのTaco van Hoek所長は、「既存の住宅があるエリアとの関係を無視している」と指摘し、次のように述べている。「政府は海面上昇に対して既存の住宅を守るための施策を行う。新築住宅もその保護下にあるはずだ」
この地図は最悪の気候シナリオに基づいており、現実的ではないとし、必要以上に住宅開発を制限し、深刻な住宅危機の解決を妨げているとEIBは主張する。
対策を講じれば安全な建設は可能
EIBは、地盤のかさ上げなどの追加対策を取れば、リスクの高い地域でも安全な住宅建設は可能だと訴える。例えば、全体の約4分の1にあたる住宅建設で地盤をかさ上げした場合、1戸あたり7,500ユーロの追加費用がかかると試算。その総費用は約25億ユーロに上るが、広範囲にわたる開発禁止よりは現実的で経済的だとしている。
住宅危機と気候リスクのバランス
現在、オランダでは深刻な住宅不足が続いており、特に若年層や移民向けの手頃な住宅が足りていない。EIBは、リスクに過剰反応せず、既存の防災インフラと新技術を活用した「共存型の開発戦略」を提案している。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


