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雨も日照も暑さも記録更新―オランダ各地で顕著になる気候の振れ幅
社会

雨も日照も暑さも記録更新―オランダ各地で顕著になる気候の振れ幅

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記録的な「雨の年」となった2023年

オランダでは近年、極端な気象が相次いで観測されている。気象情報サイトのWeerOnlineによると、2023年は年間降水量1,151ミリを記録し、1998年の1,109ミリを上回って史上最も雨の多い年となった。

特に降雨が集中したのは北西部と北部で、局地的には1,400ミリを超えた地域もある。ノールト・ホラント州のプルメレントでは1,428ミリを観測し、1915年にヘームステーデで記録された従来の最高記録を更新した。

一転、2022年は史上最多の日照

一方で、その前年の2022年は観測史上最も日照時間の多い年となった。全国平均の日照時間は2,233時間に達している。

地域別では、

・デン・ヘルデル:2,403時間

・フリシンゲン:2,361時間

・スタフォーレン:2,329時間

・デ・ビルト:2,209時間

と、各地で非常に明るい年となった。

平均気温は上昇、暑い日が増加

オランダの年間平均気温は10.7度まで上昇しており、1991〜2010年平均の10.2度から明確な上昇が見られる。

気温が20度を超える日は、年間で平均97日に増加した一方、霜日(氷点下になる日)は52日まで減少している。これは、寒さが完全に消えたわけではないものの、暖かい期間が明らかに長くなっていることを示している。

観測史に残る暑さと寒さ

観測地点デ・ビルトで最も暑かった日は、2019年7月25日の37.5度である。全国記録では、ノールト・ブラバント州ヒルゼ=ライエンで観測された40.7度が最高となっている。

一方、寒さの極端な記録も残っている。

・1942年:ウィンタースワイクでマイナス27.4度

・2012年:レリスタットでマイナス22.9度

と、温暖化が進む現在でも、厳寒が完全に消えたわけではない。

暑い夏が常態化しつつある

特に暑かった年としては2018年が挙げられる。

デ・ビルトでは、20度超の日が138日、25度超の日が55日となった。さらに、アールセンでは、20度超が146日、30度を超える「猛暑日(トロピカルデー)」が21日を記録している。

背景にある長期的変化

過去数十年で、オランダの年間日照時間は約11%増加している。これは大気汚染の改善により、空気が澄んだことが一因とされている。一方、降水量も緩やかな増加傾向にある。

地球温暖化が進む中でも、オランダでは年ごと・地域ごとの気温、降水量、日照のばらつきが依然として大きい。記録的な雨と強い日差し、猛暑と寒波が同時に存在する状況は、今後も続く可能性が高い。

参考

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