オランダ北部のアマチュアサッカーにブラックマネーが蔓延
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「裏金」支払いを把握
オランダ北部のアマチュアサッカー界で、選手への「ブラックマネー(非申告の現金)」支払いが蔓延している実態が、地元紙 Dagblad van het Noorden の調査で明らかになった。調査対象となったフリースラント、ドレンテ、フローニンゲンの108クラブのうち、およそ8分の1のクラブが「裏金を払っているクラブを明確に知っている」と回答。また約3分の1のクラブが「競合クラブが非合法な金銭を支払っていると疑っている」としている。
こうした裏金は、選手のロッカールームで封筒で手渡されたり、スポンサーの給与から水面下で支給されたりする形で行われているとされる。
昇格狙いのクラブで特に横行
クラブがリーグ昇格を狙って有力選手を引き抜く中で、現金支払いの誘惑が強まっている。調査では「試合で毎週のように勝ち続けるクラブの中に、不審な金の流れがある」といった声も上がっている。
特に高いリーグに位置するクラブほど裏金の使用頻度が高いとされており、クラブの不自然な急成長には「警戒すべきサイン」があると指摘。
犯罪とのつながりも
専門機関Bureau Bekeによれば、この「ブラックマネー」の文化が、犯罪者のクラブへの入り口となる可能性があると警告。かつてハーレムのYoung BoysやオーストザーンのOFCといったクラブでは、急激なリーグ昇格の後、麻薬取引や資金洗浄に関与していたスポンサーが摘発され、クラブそのものが解体される結果となった。
KNVBの対応強化へ
KNVB(オランダサッカー協会)はこの問題を深刻に受け止め、以下のような対策を発表:
・クラブ支援財団の理事全員にKNVB会員登録を義務付け
・財務報告の透明性を強化し、違反があれば独立規律委員会が調査・処分
・地方自治体・警察と連携し、予防・啓発活動を推進
KNVBの広報担当者は「犯罪組織のクラブへの浸透は、社会全体が直面している問題であり、アマチュアフットボールも例外ではない」と述べた。
「現金スポンサーは拒否すべき」
Bureau BekeのJoey Wolsink氏は、「現金スポンサーの受け入れを全面的に拒否することが、最も効果的な自衛策だ」と語る。「資金調達に苦しむクラブほど、違法なお金の誘惑に負けやすい。だからこそ、はっきりと線を引くことが必要」と警鐘を鳴らした。
市民スポーツの健全性を守るには
多くのクラブは「現金支払いは禁止」「スポンサーの身元確認を行う」と回答しているが、調査対象に裏金利用クラブが含まれていない可能性もあり、実態はより深刻との見方もある。
健全な地域スポーツの存続には、KNVBの制度整備とともに、各クラブの意識改革と透明性の向上が不可欠。
情報源: HARRO LIFE (legacy)


