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女王肖像も廃棄か マースホースト市が46点の美術品紛失を正式発表
社会

女王肖像も廃棄か マースホースト市が46点の美術品紛失を正式発表

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貴重な美術品が行方不明に

オランダ・マースホルスト市(Maashorst)が、市の所有する46点の美術品が誤って廃棄処分された可能性が高いことを公式に認めた。

失われた作品の中には、ポップアートの巨匠Andy Warholが手がけたBeatrix女王(当時は王女)のシルクスクリーン作品も含まれており、美術的価値とともに社会的波紋も広がっている。

原因は管理不備と怠慢

報告書によれば、旧ウーデン(Uden)市庁舎の改装とマースホルスト市への統合に伴い、所蔵されていた美術品の多くが地下のロール式コンテナに放置されていた。その場所は水漏れや埃にさらされる劣悪な環境であり、一部作品には目視で確認できる水損の痕跡もあった。

Warhol氏の作品は2023年9月に最後に確認されたが、翌月には所在不明になった。市長のHans van der Pas氏は地元メディアOmroep Brabantに対し、「この期間中に粗大ごみとして処分された可能性が高い」と語っている。

警察への通報と調査の結果

市はこの件を警察に通報し、独立調査機関に調査を依頼。その結果、紛失した46作品は不適切な保管・管理の末、誤って廃棄された可能性が極めて高いことが判明した。この調査では、以下のような組織的ミスが指摘されている。

・美術品の保管や管理を担当する職員が不在

・美術品の登録、保管、保存、警備に関する明確な規定が存在しなかった

・紛失が発覚してからの対応も遅く、被害拡大につながった

過去にも「ずさん管理」

マースホルスト市(2022年にウーデンなどと合併)の公共アートの管理ミスは今回が初めてではない。2020年には、市が所蔵していた55点の作品を作者に返却する方針を示したが、その所在確認にすら苦労した。

さらに、市庁舎の移転時にも追加で複数の作品が所在不明となっており、今回の件が氷山の一角である可能性も否定できない。

市長の謝罪と再発防止策

Van der Pas市長は、「公共財産、特に文化的・歴史的価値を持つ芸術作品をこのように扱ったことは重大な過ち」と深く反省を表明。

今後は美術品管理に関する内部規定の見直しと職員の責任明確化を進める方針を示した。

参考

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